「ミャンマー人を採用したいけれど、どんな性格の人が多いのか気になる」
「ミャンマー人の特徴を知って、仕事でうまく関わりたい」
このようなお考えをお持ちではないでしょうか?
ミャンマー人は温厚で礼儀正しく、空気を読む力に長けているため、日本の職場にも比較的なじみやすい傾向があります。日本人同様に上下関係を大切にする価値観も似ており、職場での協調性を発揮しやすいと言えます。
一方で、ミャンマー人は、遠慮がちで本音を言いにくい方が多いです。そのため、積極的にコミュニケーションを取ると、信頼関係を築きやすくなり定着率向上にもつながります。
本記事では、ミャンマー人の性格や特徴を詳しく解説します。ミャンマー人を受け入れるメリットやタブーな行為も紹介しているので、参考にしてみてください。
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(株)アルフォース・ワン 代表取締役
山根 謙生(やまね けんしょう)
日本人・外国人含め全国で「300社・5,000件」以上の採用支援実績を持つ人材採用コンサルタント。監理団体(兼 登録支援機関)に所属し、技能実習生・特定技能外国人の採用にも取り組んでいる。外国人雇用労務士、外国人雇用管理主任者資格、採用定着士認定保有。(一社)外国人雇用協議会所属。
INDEX
ミャンマーの基本情報
ミャンマーは、東南アジアのインドシナ半島西部に位置し、日本の約1.8倍の国土を有しています。人口は約5,000万人で、国民の約9割が仏教を信仰しています。
ビルマ族をはじめとする135の民族が暮らす多民族国家で、公用語はミャンマー語です。
ミャンマーは1948年にイギリスから独立し、1989年にビルマから国名を変更しました。2006年には首都が、ヤンゴンからネーピードーに変更されています。
ミャンマーの主要な産業は、農業、天然ガス、製造業です。中でも農業は国民の多くが従事している産業です。
参考:ミャンマーの基礎データ|外務省
日本で働くミャンマー人の就労状況
日本で働くミャンマー人は、増加傾向にあります。
厚生労働省によると2024年10月時点、日本で労働しているミャンマー人の数は114,618人です。2023年10月は71,188人で、1年で61.0%も増加する結果となっています。この数値は、日本が外国人労働者を受け入れている国の中で最も高い数値です。
2021年の軍事クーデター以降、政治・治安・経済が不安定で賃金も低水準なため、多くの若者が日本での就労を希望しています。
参考:「外国人雇用状況」の届出状況【概要版】(令和6年10月末時点)|厚生労働省
来日できるのはスマートカードを持ったミャンマー人のみ
ミャンマー独自の制度として、スマートカード(海外労働身分証明カード)があります。
スマートカードとは、ミャンマー人が国外に就労目的で渡航する際に発行が義務付けられている証明書です。取得するには、本人によりミャンマー労働・入国管理・人口省(MOLIP)に申請する必要があります。
スマートカードは、日本の査証申請にも必要です。ミャンマー人を雇用する企業は、必ず本人に所持しているか事前に確認が必要です。
要注意
2025年9月現在、制度の改革や地震の影響もありスマートカード発行には時間を要するとのことです。事前に確認のうえ、スケジュールを組むようにしましょう。
参考:ミャンマーに関する情報|出入国在留管理庁
ミャンマー国籍の方の在留資格認定証明書の有効期間の延長について|出入国在留管理庁
緊急避難措置で就労が認められているミャンマー人もいる
ミャンマーは、2021年2月に起きたクーデターで2025年現在も国内情勢が不安定です。
日本政府は、情勢不安のため帰国できないミャンマー人に緊急避難措置を講じています。緊急避難措置では、在留資格「特定活動」で日本での滞在と就労を認めています。
参考:本国情勢を踏まえた在留ミャンマー人への緊急避難措置|出入国在留管理庁
ミャンマー人の特徴・性格【一緒に仕事はしやすい?】
ミャンマー人の性格は日本と似ている部分もあります。文化的背景に触れつつ、ミャンマー人の代表的な性格・特徴を5つ解説します。
- 日本に憧れを持つ親日派が多い
- 温厚で家族想い
- 礼儀正しい
- 空気を読んで行動できる
- 上下関係を意識した対応ができる
仕事で見られる言動も紹介するので、働きやすさを判断する参考にしてみてください。
日本に憧れを持つ親日派が多い
ミャンマー人は日本に対し、良い印象を持つ方が多いです。1948年のミャンマーの独立に際し、日本が支援したことが理由とされています。
ミャンマー人の中には日本に強い憧れを抱き、日本の都市風景や文化などにも深い興味を示す若者も少なくありません。また、ミャンマーには日本語学校が多数建設されており、多くの子供達が日本語や日本の文化に触れています。
ミャンマー人は日本人と近いルーツを持ち、同じ仏教徒が多いので馴染むのにもそれほど時間がかからないのも特徴と言えます。
温厚で家族想い
ミャンマー人は、温厚な性格の方も多いです。あまり自己主張せず、もめごともできるだけ避ける傾向にあります。
また、仕事よりも家族を大切にする文化があります。家族と過ごす時間や行事を大切にしたい考えから、残業や休日出勤を避けたがる方も少なくありません。
家族に対する価値観を受け入れつつ、業務上必要な場合は事前に相談し、理解を求める姿勢が不可欠です。
礼儀正しい
ミャンマーは国民の多くが、日本と同様の仏教を信仰しているため、礼儀正しく作法なども日本人と近いのも大きな特徴です。
例えば、ミャンマー人のマナーとして挙げられるのは以下のような内容です。
ミャンマー人のマナー例
- 挨拶の際には、頭を軽く下げてお辞儀をする
- 他人が話をしている時は、足を組んで座らない
- 必要以上に大きな声で話さない
このように、他国よりも日本人に近い感覚です。個人の得手不得手はありますが、対人的な業務において能力を発揮しやすいです。
空気を読んで行動できる
ミャンマー人は、日本人同様に「場の空気を読む」ことができる方が多く、日本人とも上手に付き合えます。
その場に合わせた適切な対応をしようとする点で一緒に働きやすく、チームプレーが得意です。
上下関係を意識した対応ができる
ミャンマー人は、人口の約90%が仏教を信仰しています。敬虔な仏教徒が多く、親や学校の先生、僧侶など目上の人を敬い大切にする文化です。
目上の方への対応例
ミャンマーでは目上の方と会話をする際、丁寧な言葉遣いで体を少し低くすることが礼儀とされています。食事の際は、先に目上の方が手を付けるのを待つという考え方もあります。
日本も上下関係を重視する文化があるので、日本の職場環境にも馴染みやすいです。
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ミャンマー人を雇用するメリット
ミャンマー人の性格・特徴から、雇用するメリットを見ていきます。
主なメリットは以下の3つです。
- 仕事に熱心であること
- 日本語の習得が比較的早い傾向にあること
- 社会人経験がある程度ある人材を確保しやすいこと
企業側に与える良い影響を知って、受け入れ後のイメージを膨らませてみてください。
仕事に熱心で成果を出すことが期待できる
ミャンマー人は、真面目で勤勉な性格の方が多いため仕事に真剣に取り組みます。
ミャンマー人が日本で働くうえでモチベーションとしているのが、所得の増加です。そのため、成果を評価されて昇給する制度が整っていれば、より一層の働きを促せます。
一方で、自国の不安定な情勢が考慮され、日本で働ける環境に感謝し、それが熱心な取り組みにつながっている場合もあります。
日本語の習得が早い傾向にある
ミャンマー人は、日本語の習得が早い傾向です。習得が早い要因として、ミャンマー語の語順は日本語の語順と同じことが挙げられます。
文法の違い
【英語】
主語+動詞+目的語
【日本語、ミャンマー語】
主語+目的語+動詞
ただし、日本語はひらがな・漢字・カタカナなど複数の文字体系が混在するほか、敬語や丁寧語といった複雑なルールがあるため、習得には一定の時間がかかります。
個人によっては、思うように日本語が話せず、コミュニケーションに支障が生じるケースも少なくありません。日本語が話せない労働者がいたら、わかりやすい日本語を用いたり、日本語学習の場を提供するなどしてサポートしましょう。
【関連記事】
日本語が話せない外国人労働者との接し方とは?トラブルも解説!
社会人経験を持つ人材を確保しやすい
ミャンマー人にスポットを当てて採用活動すると、社会人経験を持つ人材を確保しやすいです。
国連が公表するデータによると、ミャンマー人の年齢中央値は、2025年時点で30.1歳です。この年齢層の多くは教育課程を終えて、一度国内で就労をしたのちに、日本への渡航を検討する傾向があります。
社会人経験がある人材は労働環境に慣れるのが早いため、教育コストがかからない点がメリットです。
参考:ミャンマー人の人口|Worldometer
【関連記事】
外国人労働者を雇うには?雇用する手順やメリットを解説!
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ミャンマー人を雇用する際の注意点|タブーな行為も紹介
ミャンマー人を雇用する際に、いくつか注意すべき点があります。
- 遠慮から本音を言わない傾向を理解する
- 注意の仕方や指導方法に配慮する
- 身体の接触を控える
特に、文化的な背景からタブーとされていることには十分配慮しましょう。
遠慮から本音を言わない傾向を理解する
ミャンマー人は思いやりとボランティア精神にあふれ、優しい性格の人が多いです。その反面、人に遠慮しやすく、本音を言えない方も少なくありません。
我慢しすぎる影響
- ストレスが蓄積し、心身の不調につながる恐れがある
- 重要な情報や問題点が共有されず、業務に支障をきたす可能性がある
円滑なコミュニケーションを促進するためにも、日頃から積極的に話しかけたり、面談の場を設けたりして、気持ちを伝えやすい環境を整えましょう。
注意の仕方や指導方法に配慮する
ミャンマー人は親を敬い、目上の者に対して従順で、穏やかな国民性です。家庭やそのほかの場で叱られる経験が少なく、怒られることに対しての免疫が弱いです。
仕事で不祥事などが発生した際に、厳しく叱責などを受ければ免疫が少ないミャンマー人は大きく落ち込むかもしれません。
指導する際は、全員の前ではなく個別で対応し、叱るのではなく諭す伝え方を意識すると良いでしょう。
【関連記事】
外国人労働者の問題と具体的な解決策|成功事例とメリットも解説
身体の接触を控える
ミャンマー人とコミュニケーションを取る際には、身体の接触は控えてください。
ミャンマー人は貞操観念(異性関係において純潔を守ろうとする考え方)の思想を持つ方が多いです。特にミャンマー人の女性に対しては、握手などの日本では何気ない行為でも不快感を抱かせる可能性があります。
性別問わず、適度な距離感を保ちながらコミュニケーションを取りましょう。
ミャンマー人と上手く一緒に働くコツ
ミャンマー人と上手く一緒に働くコツは、文化的な背景を前提としながらも個人と目線を合わせてコミュニケーションを取ることです。
具体的なコツは以下の3つです。
- 個々の日本語レベルに合わせて話す
- 文化、価値観の違いを受け止める
- 外国人雇用の専門家を頼る
ポイントをおさえてミャンマー人の受け入れを成功させましょう。
個々の日本語レベルに合わせて話す
ミャンマー人は、日本語の習得が早い傾向にあります。しかしながら個人差は必ず発生します。
個々のレベルに配慮しないと、仕事で以下のような問題が生じる可能性があります。
発生しやすい問題
- 説明を理解しないまま作業してミスをする
- 意思疎通ができないストレスで早期退職する
- 安全に関わる重要な指示が伝わらず怪我をする
労災の問題や生産性低下につながる恐れもあるため、一人ひとりの日本語レベルを把握し、適切なサポートを提供しましょう。
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文化・価値観の違いを受け止める
ミャンマー人を受け入れる際に、文化や価値観の違いから戸惑う場面も出てくると考えられます。しかしながら、生まれた場所・環境が違うので違いがあって当然です。
日本と異なる習慣
ミャンマーでは、積極的に挨拶をする習慣がなく、仮に挨拶がなかったとしてもミャンマー人にとっては特別な意味を持ちません。
まずは相手の文化を受け止める姿勢を持つことが大切です。そのあとで日本の文化や会社のルールを丁寧に伝えていくようにしましょう。
外国人雇用の専門家を頼る
外国人を雇用する際に、受け入れ企業だけでは対応しきれないシーンもあります。その場合、専門家に業務を委託することも検討してみてください。
外国人雇用における専門家と委託できる業務を以下の表にまとめました。
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専門機関 | 役割・委託できる業務 |
登録支援機関 | 企業からの委託を受けて特定技能1号外国人の支援業務を代行する
【委託できる業務】 |
監理団体 | 企業からの委託を受けて技能実習生に関する手続きを代行する
【委託できる業務】 |
行政書士事務所 | 企業からの委託を受けて、技能支援や特定技能1号外国人の受け入れに必要な業務を代行する
【委託できる業務】 |
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ミャンマー人は真面目で勤勉な方が多いです。その性格的な特徴により、懸命に仕事に取り組み、貴重な労働力になってくれるでしょう。
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