「外国人留学生を採用するには?」
「採用するメリットや注意点を知りたい」
と悩んでいませんか。
外国人留学生の採用は、人手不足を解消する有効な手段です。日本の大学や専門学校で学んでいる留学生は日本語能力が高く、日本の文化やビジネスマナーへの理解もあるため、即戦力として期待できます。
本記事では、外国人留学生を採用する方法やメリット、注意点などについて詳しく解説します。新卒の外国人留学生を正社員で採用する流れも解説しているので、参考にしてみてください。
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外国人採用の基本でお悩みの方に
この資料でわかること
- 外国人労働者の現状
- 雇用できる在留資格の確認方法
- 外国人雇用における注意点
- 外国人を受け入れる流れ
この記事の監修(株)アルフォース・ワン 代表取締役
山根 謙生(やまね けんしょう)
日本人・外国人含め全国で「300社・5,000件」以上の採用支援実績を持つ人材採用コンサルタント。監理団体(兼 登録支援機関)に所属し、技能実習生・特定技能外国人の採用にも取り組んでいる。外国人雇用労務士、外国人雇用管理主任者資格、採用定着士認定保有。(一社)外国人雇用協議会所属。
INDEX
外国人留学生を採用する主な方法

外国人留学生を採用する主な方法は以下の通りです。
- アルバイトとして採用する
- 新卒で正社員として採用する
- 卒業後に派遣社員として採用する
順に解説します。
アルバイトとして採用する
外国人留学生をアルバイトとして採用する場合、資格外活動許可が必要です。出入国在留管理局に資格外活動許可を申請し、許可を得てください。
資格外活動許可を取得した留学生は、週28時間以内であれば労働可能です。なお、学校の長期休暇期間中は、1日8時間(週40時間)まで働けます。
また、独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、日本で学ぶ外国人留学生の70.4%はアルバイトをしています。
外国人留学生がアルバイトとして働いている主な職種は以下のとおりです。
| アルバイトの職種 | 割合 |
|---|---|
| 飲食業 | 40.2% |
| 営業・販売(コンビニなど) | 33.0% |
| 翻訳・通訳 | 6.3% |
出典:令和元年度私 費外国人留学生生活実態調査|独立行政法人日本学生支援機構
飲食業やコンビニはシフトの融通が利きやすく、日本語のコミュニケーション能力を伸ばせることから、留学生に選ばれやすい職種と言えます。
新卒で正社員として採用する
外国人留学生を新卒で正社員として採用する際は、就労可能な在留資格への変更手続きが必要です。
特に「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を取得して就労するケースが一般的です。
外国人留学生を新卒で正社員として採用する場合は、日本人学生と同様に大学3年生の頃から選考を始めます。そのため、企業の新卒採用スケジュールに合わせて選考を進められます。
これから外国人の雇用を検討している方は、外国人向けの人材紹介会社の利用がおすすめです。外国人特化の人材紹介会社は、外国人雇用における知識と支援経験が豊富なため外国人留学生の採用についてもアドバイスを受けられます。
卒業後に派遣社員として採用する
外国人留学生を派遣社員として受け入れる方法もあります。
派遣会社を通じて紹介してもらえば、スムーズに人材を確保可能です。派遣会社が候補者の選定や面接調整をおこなうため、自社の採用担当者の負担を軽減できます。
また、派遣会社が在留資格の確認やサポートもおこないます。そのため、法的リスクを軽減可能で、初めて外国人を雇用する企業でも安心して採用を進められるでしょう。
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外国人を採用する企業ランキングTOP3

外国人留学生を採用するには、すでに多くの外国人労働者を受け入れている企業を知っておくとグローバル採用の促進につなげやすいです。
そこで、今回は東洋経済オンラインの記事をもとに、外国人を採用する企業ランキングトップ3の会社を紹介します。
- フォスター電機(電気機器)
- ユー・エム・シー・エレクトロニクス(電気機器)
- マブチモーター(電気機器)
ご覧の通り、トップ3はいずれも「電気機器」メーカーが独占する結果となりました。
これらの企業に共通するのは、事業のグローバル化に伴い、早くから国籍を問わない人材登用を経営戦略の核に据えている点です。海外拠点の活用を含め、組織全体で多様な人材を受け入れる土壌が完成されています。
これから外国人採用を強化する企業にとって、これら先行企業の「ボーダーレスな組織づくり」や「受け入れ体制」は、参考になるモデルケースと言えます。
外国人採用の窓口では「グローバル採用で成功・失敗する企業の特徴」の資料を無料配布しております。30秒でダウンロードできますので、どうぞお受け取りください。
第1位 フォスター電機(電気機器)

出典:フォスター電機株式会社
第1位のフォスター電機は、音響部品メーカーです。
海外生産100%を維持しており、外国人比率は98.9%と高い割合を誇ります。グローバルな事業展開に対応するため、多国籍な人材を積極的に採用しています。
フォスター電機の事例は、グローバル企業として外国人材を戦略的に活用している好例です。
第2位 ユー・エム・シー・エレクトロニクス(電気機器)

ユー・エム・シー・エレクトロニクスは、電子機器の受託製造・開発をおこなうEMS事業が主力です。
2016年度のデータによると、外国人比率は98.5%を占めています。
ユー・エム・シー・エレクトロニクスは、前向きな姿勢を持つ人に対して、年齢や性別、国籍に関係なくステップアップのチャンスを提供しています。
第3位 マブチモーター(電気機器)

出典:マブチモーター株式会社
マブチモーターは、自動車電装や家電向けの小型モーターの製造・販売をおこなう企業です。
世界中に生産拠点を持ち、グローバル市場でトップシェアを誇ります。2016年度のデータによると、外国人比率は96.4%です。
外国人材の採用により、各地域の市場ニーズに対応した製品開発と現地生産体制を強化しています。
外国人採用企業ランキング10選を以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
【関連記事】
外国人採用企業ランキング10選!外国人が多い企業の特徴も紹介
新卒の外国人留学生を正社員で採用する流れ

新卒の外国人留学生を正社員で採用する流れは以下の通りです。
- 人材を募集する
- 面接を実施する
- 雇用契約を結ぶ
- 就労後のフォローをおこなう
外国人採用の基本手続きを以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
【関連記事】
【完全ガイド】外国人採用の基本手続き|流れや必要書類についても解説
また、外国人採用の窓口では「外国人採用を始める前の基本チェックリスト」の資料を無料配布しております。30秒でダウンロードできますので、以下の画像をクリックの上、どうぞお受け取りください。
外国人採用前に知っておくべきチェックリスト
この資料でわかること
- 外国人採用前のチェックシート
- 採用前の具体的なチェックポイント
- 人材紹介会社を利用するメリット
- 優良な人材紹介会社の選び方
人材を募集する
外国人留学生を募集する方法は複数あります。
主な募集方法は以下の通りです。
主な募集方法
- SNSで募集情報を投稿する
- 自社のホームページで募集する
- 日本国内の求人媒体に掲載する
- 外国人向けの人材紹介会社を利用する
- 大学や専門学校のキャリアセンターに掲載する
これから外国人留学生の採用を検討している方は、外国人向けの人材紹介会社の利用がおすすめです。
外国人特化の人材紹介会社は、外国人雇用における知識と支援経験が豊富なため在留資格の確認方法や採用後のサポート体制づくりについてもアドバイスを受けられます。
面接を実施する
面接時には在留カードの提示を求め、以下のポイントを確認してください。
面接の確認ポイント
- 就労可能な在留資格かどうか
- 在留期限が切れていないか
- 資格外活動許可の有無(アルバイトの場合)
在留期間が過ぎている状態で採用すると、オーバーステイ(不法残留)に該当し、企業も罰則を受けます。
不法就労助長罪について以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
【関連記事】
「不法就労助長罪」から学ぶ、外国人雇用で企業が陥りがちな法的リスクとその対策【行政書士監修】 | 外国人採用の窓口
雇用契約を結ぶ
採用が決まったら、雇用契約を結びましょう。日本語と留学生が理解できる言語の両方で契約書を用意すれば、誤解やトラブルを防げます。
契約書に明示すべき主な内容は以下の通りです。
契約書に明示すべき主な内容
- 雇用条件
- 勤務地
- 職務内容
- 待遇
- 契約期間
外国人にも日本の労働基準法が適用されるため、最低賃金や労働時間の規制を遵守する必要があります。外国人だからといって、不利な条件で雇用すると罪に問われます。
外国人雇用契約書の概要や作成時の注意点について以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
【関連記事】
テンプレートあり!外国人雇用契約書の概要や作成時の注意点を解説
就労後のフォローをおこなう
採用後のフォローが、外国人留学生の定着率を左右します。
定着率を高める入社後のサポート体制は以下の通りです。
定着率を高めるサポート体制
- オリエンテーションの実施
- メンター制度の導入
- 定期的な面談
- 日本語研修のサポート
外国人留学生が新しい環境に早く慣れられるよう、就労後のフォローをしっかりおこないましょう。
外国人留学生を採用する3つのメリット

外国人留学生を採用するメリットは以下の通りです。
- 日本の教育を受けた人材を確保できる
- 若手人材として長期的な育成が可能
- グローバル展開を見据えた組織強化につながる
一つずつ見ていきましょう。
日本の教育を受けた人材を確保できる
外国人留学生は日本の職場文化やビジネスマナーへの理解があります。そのため、入社後の研修期間を短縮しやすく、早期戦力化が期待できます。
また、大学や専門学校で専門知識を学んでおり、企業に貢献できる人材が豊富です。
例えば、IT系の学部を卒業した留学生であれば、プログラミングやシステム開発の知識を持っています。
外国人留学生は数年間日本で生活しているため、現地で採用する外国人と比べて職場に馴染みやすいと言えます。
若手人材として長期的な育成が可能
外国人留学生を新卒で採用する場合、20代前半〜半ばの若い人材が中心です。
新卒採用であれば、企業文化や業務の進め方を一から教育できるため、企業にとって理想的な人材に育成可能です。
また、新卒で採用した人材は、企業への愛着や帰属意識が高まりやすく、長期的な雇用が期待できます。そのため、人材育成にかけた投資を回収しやすく、企業の成長に貢献してもらえる可能性が高いです。
グローバル展開を見据えた組織強化につながる
外国人留学生の採用は、企業のグローバル化を加速させる効果があります。
異なる文化や価値観を持つ外国人材が加わることで、これまでにない視点やアイデアが生まれやすくなります。そのため、日本人だけでは思いつかなかった商品開発やマーケティング施策につながる可能性があるでしょう。
また、外国人留学生は日本語に加えて母国語や英語などを話せるため、多言語対応が必要な場面で活躍が期待できます。
将来的に海外展開を考えている企業にとって、外国人留学生は貴重な人材と言えます。
外国人留学生を採用する3つの注意点

外国人留学生を採用する際の注意点は以下の通りです。
- 文化や習慣の違いへの配慮が必要
- コミュニケーションを取りにくい
- 雇用手続きに手間がかかる
順番に解説していきます。
文化や習慣の違いへの配慮が必要
異なる文化や習慣を持つ外国人留学生を採用する際、価値観の違いからトラブルが起きる可能性があります。
よくあるトラブル例は以下の通りです。
| よくあるトラブル例 | 詳細 |
|---|---|
| コミュニケーションスタイルの違い | 直接的な表現を好む文化と間接的な表現を好む日本文化の違いから、誤解が生じる。 |
| 宗教上の配慮 | 礼拝の時間や食事の制限など、宗教上の習慣に配慮が必要な場合がある。 |
| 仕事への価値観の違い | 残業や飲み会への参加など、日本特有の職場文化に戸惑うことがある。 |
入社前の研修で、日本の職場文化やビジネスマナーを丁寧に説明することが重要です。また、社内で異文化理解研修をおこない、日本人社員にも外国人の文化や価値観を理解してもらうことで、相互理解が深まるでしょう。
コミュニケーションを取りにくい
外国人留学生の中には、日本の学校で語学力を身につけている方も多いですが、日本人と比較するとコミュニケーションに課題が残る場合があります。
特に外国人留学生は、専門用語や敬語、曖昧な表現が理解しにくい可能性があります。
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外国人との日本語コミュニケーションにお悩みの方に
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- 日本語が難しい理由
- 外国人と会話するときの注意点
- やさしい日本語の概念
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雇用手続きに手間がかかる
外国人留学生の採用には、日本人にはない特有の手続きが必要です。
外国人留学生を採用する場合、必要となる主な特有の手続きは以下の通りです。
外国人留学生を採用の手続き
-
- 在留カードの確認
- 在留資格変更申請
- ハローワークへの届出
在留資格変更申請は公的手続きに該当し、外国人雇用の手続きに強い行政書士事務所に業務を委託すると確実かつスムーズに申請が進められます。
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外国人留学生の採用に関するよくある質問

外国人留学生の採用に関するよくある質問を3つ紹介します。
- 外国人留学生が日本で就職するにはどうすればいいですか?
- 外国人留学生の採用状況は?
- 留学生のオーバーワークはバレるものですか?
順番に解説します。
外国人留学生が日本で就職するにはどうすればいいですか?
外国人留学生が日本で就職するには、以下の外国人留学生が日本で就職するが必要です。
外国人留学生の就職ステップ
- 就職活動をおこなう
- 内定を獲得する
- 留学の在留資格から就労可能な在留資格へ変更する
- 卒業後に就職
在留資格は、技術・人文知識・国際業務に変更するケースが一般的です。
外国人留学生の採用状況は?
2024年卒において、外国人留学生を採用した企業の割合は42.6%でした。
参考:2024年卒 企業外国人留学生採用状況調査 | サポネット
少子高齢化が進む日本では、外国人留学生の採用は増加傾向にあります。早期に採用ノウハウを蓄積することで、優秀な人材を確保できる可能性が高まります。
留学生のオーバーワークはバレるものですか?
留学生が週28時間を超えて働いた場合、オーバーワーク(不法就労)に該当します。
オーバーワークは在留資格更新時の審査や通報により、発覚する可能性があります。
オーバーワークの留学生を雇用した企業も、「不法就労助長罪」に問われる可能性があり、罰則は3年以下の懲役または300万円以下の罰金です。
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