「技能実習生が日本でクレジットカードをつくることはできるの?」
「クレジットカードを作る場合、どんな書類を用意したら良いの?」
技能実習生がクレジットカードを作れるのか、疑問に思われる方もいるかもしれません。
実際には、日本人とは条件や提出書類が一部異なるものの、技能実習生もクレジットカードを作れます。
本記事では、技能実習生がクレジットカードを作る方法、審査のポイントについて解説します。
技能実習生におすすめのクレジットカードや審査に通らない場合の選択肢についても紹介しますので、参考にしてみてください。
外国人採用の窓口では、基本的な外国人採用に関する情報をまとめた「外国人採用BOOK~入門編~」の資料を無料配布しております。これから技能実習生を採用する方にとって参考になる内容です。
30秒でダウンロードできますので、以下のボタンをクリックのうえ、どうぞお受け取りください。
外国人採用の基本でお悩みの方に
この資料でわかること
- 外国人労働者の現状
- 雇用できる在留資格の確認方法
- 外国人雇用における注意点
- 外国人を受け入れる流れ
この記事の監修(株)アルフォース・ワン 代表取締役
山根 謙生(やまね けんしょう)
日本人、外国人含め「300社・5,000件」以上の採用支援実績。自社でも監理団体(兼 登録支援機関)に所属し、技能実習生・特定技能外国人の採用に取り組んでいる。外国人雇用労務士・外国人雇用管理主任者資格保有。(一社)外国人雇用協議会所属。
INDEX
技能実習生はクレジットカードを作れる

日本人同様に技能実習生も、クレジットカードを作成できます。申し込み方法も日本人がクレジットカードを作成する場合とほとんど変わりません。
ただし、申請に際して条件や提出書類が日本人といくつか異なります。場合によっては、収入を証明するための追加書類などが求められます。
【関連記事】
技能実習制度をわかりやすく解説!目的や条件、受け入れ方法を紹介
技能実習生がクレジットカードを作る際の条件

すべての技能実習生が、クレジットカードを作れるわけではありません。クレジットカードを作るための主に以下3つの条件を満たすことが求められます。
- 在留期間は3ヵ月以上
- 契約内容が理解できる日本語能力
- 本人が契約している電話番号
クレジットカード会社は、支払いが滞り、回収できなくなる事態を防ぐための条件を設定しています。
順番に見ていきましょう。
在留期間は3ヵ月以上
審査の対象となるのは、在留期間が3ヵ月以上の外国人です。
技能実習生の在留期間は1〜5年なので、最短の1年であっても条件である3ヵ月は満たしています。
ただし、在留資格としては条件を満たしていても、残りの在留期間が短い場合は申請ができない場合もあります。
以下は、技能実習1号・2号・3号の特徴についての解説記事です。在留期間の情報にも触れているので、申請するタイミングを考える際の参考にしてみてください。
【関連記事】
技能実習1号・2号・3号の違いとは?移行方法や受け入れ可能な職種も解説
契約内容が理解できる日本語能力
クレジットカードを作る際、日本語の契約内容が理解できるか確認されます。クレジットカード会社は、契約者が規約に準じた利用ができることを前提としてカードを発行します。
規約を理解できないと判断された場合は、クレジットカードの作成を断られることがあることは知っておきましょう。
ただし、最近では契約や問い合わせなどを多言語対応しているクレジットカード会社もあります。後ほど紹介しますので、参考にしてみてください。
本人が契約している電話番号
クレジットカードを作成する際には、本人名義で契約している電話番号が必要です。
電話番号は、固定電話でも携帯電話でも問題ありません。他人の電話番号を借りて、クレジットカードを作るのは不可能です。
なお、技能実習制度において技能実習生の携帯電話やクレジットカードなどの契約を含む生活支援は企業側もしくは支援を委託された監理団体の義務です。
管理団体とは
企業側の委託を受け技能実習生の生活支援や企業の事務手続きをサポートする団体です
以下の記事では、監理団体の役割や自社にあった監理団体の選び方のポイントを紹介していますので、参考にしてみてください。
【関連記事】
5分でわかる!監理団体とは?サポート内容や選び方のポイントを解説
数ある監理団体でどこに依頼すれば良いのか迷ったら「外国人採用の窓口」をご利用ください。無料で監理団体の一覧を検索でき、貴社のニーズにあった会社をご紹介します。
技能実習生がクレジットカードを申請する際の必要書類

技能実習生がクレジットカードを申請するには、身分証明書や公的書類など書類の提示が必要です。
必要とされる主な書類は、以下の3つです。
- 在留カード
- 日本国内に住所があることを示す証明書
- 本人名義のキャッシュカードもしくは通帳
提出する書類によって記載されている情報が異なる場合、虚偽の情報を提出したと思われる可能性があり、審査が滞るかもしれません。全て最新の情報で、書類を提出しましょう。
在留カード
在留カードは、中長期的に日本に滞在する外国人に対し発行されるカードです。※観光目的など3ヵ月未満の短期滞在者には発行されません
カードには、名前、国籍、住居地、在留資格名、在留期間などが記載されており、本人確認や在留状況の確認ために提示が求められます。
在留カードの情報と実際の状況が一致していないと審査が通りません。住所や在留資格の変更があった場合には、速やかに手続きしましょう。
日本国内に住所があることを示す証明書
クレジットカードを作成する際には、日本国内の住所があることを証明する書類を用意します。在留カードや身分証明書と重複する内容でもありますが、最新の所在地を証明するものとして準備しましょう。
住所の証明としてよく利用されるのは、以下の4点です。
住所証明書類の例
- 運転免許証、運転経歴証明書
- パスポート(「写真」「氏名」「住所」が記載されたページ)
- 健康保険証
- 住民票の写し
複数提出する場合は、必ず住所が一致していることを確認してください。
本人名義のキャッシュカードもしくは通帳
クレジットカード利用代金の引き落とし先となる、本人名義のキャッシュカードもしくは通帳の用意も必要です。
在留期間が6ヵ月以上で在留資格が仕事や留学の外国人は、銀行で普通口座を開設できます。
大手主要銀行のほか、ゆうちょ銀行でも口座開設が可能です。
ゆうちょ銀行では英語をはじめ、中国語、ベトナム語など複数の言語にて、口座開設の説明がされています。
必要書類以外で用意しておくと良い書類

必須書類のほかにも、提出することでクレジットカードの審査に有効とされる書類があります。
必要書類以外で、審査に効果があるとされている書類は以下の3つです。
- 収入を証明する書類
- 居住年数がわかる書類
- 複数の身分証明書
追加で用意する書類は、日本で安定した生活基盤を築いていることの証明になるものです。
安定した生活基盤を築いていることがわかれば、クレジットカード会社も規約に沿った利用をする人物であると判断がしやすくなります。
収入を証明する書類
収入を証明する書類には、給与明細や源泉徴収があります。事前に直近の書類があるか確認して準備するのがおすすめです。
審査の中で最も重視されるのが、支払い能力の有無です。カード保持者が利用したお金を返済できるかどうかは収入で判断されます。
したがって、毎月同じくらいの収入を安定して得ていることを提示できれば、審査に有利となります。
居住年数がわかる書類
日本にどれくらい住んでいるかというのも、一つの判断基準になります。
同じ場所に長期間住んでいるか1年以上日本に滞在していると、審査に有利になると言われています。
住民票と一緒に水道光熱費などを支払った際の直近数ヵ月分の領収書も準備しておくと、より日本で安定した生活を送っている証明の補助になります。
複数の身分証明書
身分証明書は複数用意することをおすすめします。用意する身分証は以下の4つです。
身分証の例
- パスポート
- 健康保険証
- 写真付き住民基本台帳カード
- 日本で取得した運転免許証
在留カードで確認できる情報も多いですが、個人情報を正しく管理できているかも審査のポイントになります。身分証の情報が適宜更新されており、複数の身分証の情報が一致していることで自己管理をおこなえる人物として信用につながります。
技能実習生がクレジットカードを取得する際のポイント

外国人の場合、返済能力の有無をしっかりと確認する必要がクレジットカード会社にはあります。支払いが滞った状態で帰国されてしまうと回収ができないためです。
技能実習生がクレジットカード審査に通過する可能性を高めるポイントは、以下の4つです。
- 在留期間の期限に余裕を持って申請する
- 過去に金融事故を起こしていない
- キャッシング枠を申請しない
- 同時に複数のカードを申し込まない
クレジットカードを発行申請する際の参考にしてみてください。
在留期間の期限に余裕を持って申請する
技能実習生の在留資格の在留期間は、最長で5年です。しかし、在留の期限が切れるまで数ヵ月しかない場合、審査に不利になると考えられます。
申請者が利用代金の支払いを終えないうちに帰国してしまうことを、クレジットカード会社は懸念しているためです。申し込みは、在留期間に余裕をもっておこないましょう。
過去に金融事故を起こしていない
過去に金融事故を起こしていると、審査に通ることは難しくなります。
金融事故とは、返済の遅れや返済ができなくなることを指します。これらの情報は指定信用情報機関で一定期間記録される仕組みです。
クレジットカード会社は申し込みを受けた時点でこの指定信用情報機関へ問い合わせ、申請者の金融事故の有無を確認します。
金融事故などの情報は永遠に残るわけではなく、5〜10年で削除されるようになっていますが、申請のタイミングで履歴があると審査に通ることは難しくなります。
キャッシング枠を申請しない
クレジットカードの申請時、キャッシング(クレジットカードで現金を借りられるサービス)の利用有無を選択する場合があります。
明確に利用するシーンが想定できない場合、キャッシング枠は申請しないようにしたほうが良いです。借入れのリスクや高額な利子の返済を懸念して審査が厳しくなるためです。
カードの審査を通りやすくしたい場合は、キャッシング枠を「無」にして申請してみてください。
複数のカードを同時に申し込まない
複数のクレジットカードを同時に申し込むと審査に不利に働きやすいです。
クレジットカードの申し込み履歴は、個人信用情報機関に残ります。発行の申し込みを受付けた際にクレジットカード会社は、必ず申請履歴を確認します。
クレジットカード会社からすると、複数の同時申請は以下の2つの疑念につながります。
クレジット会社に疑念を持たれる例
- クレジットカードを複数使いたいほどお金が手元にないのか?
- 何か犯罪に使われる可能性はないのか?
複数枚を同時に申請しているだけで、信用が落ちることもあります。可能であれば、1社に絞って申込みをしましょう。
技能実習生が日本の生活で困るのは、クレジットカードの申請だけではありません。以下の記事では外国人労働者が日常生活でよくある困りごとを紹介していますので、参考にしてみてください。
【関連記事】
外国人労働者が日本の生活で困ること11選|支援してくれる専門機関も紹介
技能実習生におすすめのクレジットカード3選

技能実習生におすすめのクレジットカードを3つ紹介します。
- 楽天カード
- JCB CARD W
- SAISON CARD DIGITAL
それぞれの特徴から、クレジットカードを選定する際の検討してみてください。
楽天カード

楽天カード株式会社が発行するクレジットカードです。審査難易度が比較的低いとされています。Webサイトから申込みが可能です。
発行期間は通常7営業日程度かかるとされています。
おすすめポイント
- 年会費が永年無料
- カスタマーセンターは英語対応可能
- 楽天ポイントが貯まりやすくお得
参考:Rakuten Card|楽天カード株式会社
JCB CARD W

株式会社ジェーシービーが発行するクレジットカードです。39歳以下で安定収入があることが条件です。
Web入会限定で、モバ即入会を利用すると最短5分でカード番号が発行されます。在留カードとオンライン口座設定情報が必須です。
おすすめポイント
- 年会費が永年無料
- 旅行時の保険が手厚く一時帰国の際にも利用可能
- 通常のJCBカードよりもポイント還元率が高い
参考:JCB カード W|株式会社ジェーシービー
SAISON CARD DIGITAL

株式会社クレディセゾンが発行するクレジットカードです。クレジットカード以外でも外国人を支援するサービスが用意されています。
Webサイトから申込みをして、Web上では最短5分で使用可能です。物理的なカード発行期間は通常7営業日程度かかるとされています。
おすすめポイント
- 最短5分で簡単に作れる
- 国内初”完全”ナンバーレスカードなどセキュリティーを重視
参考:SAISON CARD Digital|株式会社クレディセゾン
技能実習生がクレジットカードの審査に通らない場合の対策

必要な書類を用意したり、条件を満たしていても審査が通らない場合があります。審査が通らない場合、クレジットカード会社が契約希望者の支払い能力に疑問を持ってしまった可能性が考えられます。
クレジットカード会社の審査を通せるよう、信用を築く作業が必要です。
例えば、在籍証明書を所属する企業に作成してもらう。または、保証人を立てるというようなことです。信用できる要素が増えることで、クレジットカードの審査は通りやすくなります。
なお、クレジットカードが作れるようになるまでの代用としては、デビットカードがおすすめです。
デビットカードは、利用時に銀行口座から即時引き落としがされる仕組みで、発行時の審査が必要ありません。利用している銀行のWebページや窓口で、申し込みできます。
技能実習生の生活を支援する監理団体をお探しの方は「外国人採用の窓口」にご相談ください

「技能実習生の支援方法について誰かに相談したい…」
「自社だけで技能実習生を上手くサポートできる自信がない」
「信頼できる監理団体を見つけて支援を委託したい」
このようにお悩みなら「外国人採用の窓口」にご相談ください。
弊社は、優良な監理団体を一括で無料検索できるサービスを提供しています。条件検索できるため、あなたの業界・業種に精通した技能実習生の就労支援に強いパートナー企業とのマッチングをお手伝いします。
当サイトで利用できる無料サービス
- 外国人採用のご相談
- 監理団体のご紹介
- 登録支援機関のご紹介
- 外国人紹介会社のご紹介
- 行政書士事務所のご紹介
無料相談も受け付けておりますので、技能実習生の受け入れを前向きにご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
技能実習生のクレジットカード作りをサポートし生活面も支えよう

技能実習生であっても、クレジットカードの申し込みはできます。
日本人同様に発行には審査が課されます。技能実習生の場合、外国人であるという点で、在留期間や収入など審査にいくつかのポイントがあります。
クレジットカードの審査が通らない場合は、審査に有利になるよう収入の実績などを積み上げる必要があります。
無事にクレジットカードを入手したあとも、リボ払いをしない、使い過ぎない、他人に使わせないなどの指導をしてください。基本的なことですが、伝えておけば防げるトラブルもあります。
「技能実習生の生活支援は監理団体に任せたい…」という方は、当サービスをご利用ください。
弊社では、監理団体や外国人向けの人材紹介会社、外国人雇用の手続きに強い行政書士事務所を一括検索できるサービスを提供しています。
無料で利用できるので、信頼できるパートナーをお探しの方は、お気軽にご活用ください。
あなたの採用活動をサポート!
外国人採用の窓口は
外国人採用に特化したBtoBマッチングサービスです。
日本全国 10,000社 を超える
監理団体・登録支援機関・外国人紹介会社を一括で検索し
簡単に比較・相談・検討することができます。
「外国人の採用方法が分からない」
「技能実習生や特定技能外国人の依頼先が分からない」
「監理団体や会社がたくさんあって探すのが大変」
「手続きや申請が複雑で自社では行えない」
といったお悩みのある方は
今すぐ無料相談ダイヤルまでお電話ください!
外国人採用の専門家が丁寧に対応させていただきます(全国対応)。
・外国人採用のご相談
・監理団体のご紹介
・登録支援機関のご紹介
・外国人紹介会社のご紹介
・行政書士事務所のご紹介
ご利用料金は完全無料です。
サイトのご利用から監理団体・登録支援機関等のご紹介まで
一切料金はかかりません。
安心してご利用くださいませ。
