「ネパール人ってどんな人が多いの?」
「一緒に働く時に気をつけることってある?」
ネパール人は、まじめで我慢強く、人とのつながりを大事にする人が多いです。仲間意識が強く、チームワークを重視する姿勢は日本の職場でも馴染みやすいと言えます。
一方で、宗教や食事の習慣、時間の感覚には日本との違いがあるため配慮が必要です。
本記事では、ネパール人の性格や文化的な特徴をわかりやすく紹介します。働くうえでのメリットや注意点もまとめているので、参考にしてみてください。
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- 外国人雇用における注意点
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この記事の監修(株)アルフォース・ワン 代表取締役
山根 謙生(やまね けんしょう)
日本人、外国人含め「300社・5,000件」以上の採用支援実績。自社でも監理団体(兼 登録支援機関)に所属し、技能実習生・特定技能外国人の採用に取り組んでいる。外国人雇用労務士・外国人雇用管理主任者資格保有。(一社)外国人雇用協議会所属。
INDEX
ネパール人の性格・特徴|仕事上のあるある行動も紹介

ネパール人の性格・特徴を以下の7項目別にわけて紹介していきます。
- 素直で控えめな性格をしている
- 我慢強く真面目に働く
- 年長者を大切にする
- 家族を大切にする
- 助け合いの精神を持っている
- 時間の感覚が緩い部分がある
- 英語を話せる人が増えている
これらの国民性や仕事観を踏まえながら、仕事上のあるあるの行動も解説しますので働く際のイメージづくりに役立ててみてください。
素直で控えめな性格をしている
ネパール人は、素直で控えめな性格を持ち、周囲との調和を大切にする傾向があります。
この特徴は、相手の意見を受け入れる柔軟さや指示を丁寧に理解しようとする姿勢に表れています。例えば、注意を受けた際も感情的にならず、改善に向けて静かに行動へ移す人が多いです。
一方で、遠慮がちな性格から自分の意見を控えがちです。
上司や同僚が気軽に声をかけられる環境を整えると、信頼関係が深まりチームの連携がスムーズになります。
我慢強く真面目に働く
ネパール人は、困難な状況でも根気強く仕事に取り組む粘り強さがあります。
一度任された仕事は最後までやり遂げようとする責任感が強い方が多いです。体力を要する作業や単調な工程でも集中力を切らさず、丁寧に続ける姿勢が見られます。
ただし、無理をして体調を崩す場合もあるため、休憩や声かけによるサポートが大切です。この真面目な姿勢は、長期的な雇用関係の構築につながります。
年長者を大切にする
ネパール人は、年上の人を敬う文化の中で育っており、年長者への礼儀を重んじます。
家族や地域社会で年長者が重要な役割を担う伝統が、この価値観を形成しました。例えば、上司や先輩に対して言葉遣いを丁寧にし、指示を素直に受け入れる場面が多く見られる傾向です。
一方で、年下の同僚に対しても穏やかで、チーム全体の雰囲気を和らげてくれる傾向があります。
職場では、立場や経験を尊重し合う姿勢を示すことで、ネパール人スタッフとの信頼関係がより深まります。
家族を大切にする
ネパール人は、家族とのつながりを大切にする価値観を持っています。
大家族制度が一般的なネパールでは、家族全体を支える責任感が育まれ、家族の幸福を自分の使命と考える人が多くいます。仕送りを続けるために日本で働く人や、家族のために長期間安定して勤める人も多いです。
一方で、家族の事情で帰国する必要が生じる場合もあるため、柔軟な勤務調整が求められる場合があります。
仕事だけでなく生活面の相談にも耳を傾けることで、安心して働ける環境づくりにつながります。
助け合いの精神を持っている
ネパール人は、困っている人を放っておけない優しさと助け合いの精神を持っています。
この考え方は、互いに助け合いながら暮らしてきた山岳地域の共同体文化から生まれたものです。例えば、同僚が忙しい時に自然と手を貸したり、仲間の失敗を責めずに支えたりする姿が見られます。
ただ、善意から他人の仕事まで背負い込み、負担が偏るケースもあるため注意が必要です。
お互いに助け合うタイミングを明確にしておくと、安心して協力し合える職場環境につながります。
時間の感覚が緩い部分がある
ネパール人は、時間に対しておおらかな感覚を持つ傾向があります。
ネパールでは自然と共に暮らす文化や、急がず人との関係を重んじる国民性に由来すると考えられます。
職場では始業時間や納期に対して厳格に捉えずに行動する人もいます。
ただし、日本のように時間を厳守する環境では誤解を招くこともあるため、明確なルール共有が欠かせません。
時間を守る必要性を丁寧に伝えることで、双方にストレスのない職場づくりが進みます。
英語を話せる人が増えている
ネパール人の多くは英語での基礎的なコミュニケーションができる能力を持っています。
ネパールの教育制度では英語が必修科目として教えられ、普及率が高まっているためです。また、観光業が主要産業であることや、海外就労を目指す若者が多いことが背景にあると言えます。英語を必要とする仕事では、即戦力として活躍が期待できます。
参考:ネパール|国際交流基金
そもそもネパールってどんな国?

ネパールはインドと中国に挟まれた内陸国で、南アジアに位置しています。
人口は約3,000万人で、カトマンズを首都に置く多民族・多言語社会が形成されています。公用語はネパール語です。主な宗教はヒンドゥー教で、国民の約8割がヒンドゥー教徒です。
次に、ネパール人の就労状況を見ていきましょう。
以下の表は国籍別の日本で働く外国人労働者数を示した表です。※国名のリンクをクリックすると、各国の性格や特徴を解説した関連記事をご覧いただけます
| 国籍 | 外国人労働者数 |
|---|---|
| ベトナム | 57万708人 |
| 中国(香港・マカオ含む) | 40万8,805人 |
| フィリピン | 24万5,565人 |
| ネパール | 18万7,657人 |
参考:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和6年10月末時点)|出入国在留管理庁
令和6年10月末現在、日本で18万7,657人のネパール人が働いています。その数はフィリピン(24万5,565人)に次いで、4番目に多い数値となっています。
データからもわかるように、ネパール人は日本の労働市場において重要な役割を担っています。
参考:ネパール 基礎データ|外務省
ネパール人が日本に働きに来る理由

ネパールでは雇用機会が限られるため、若者の多くが海外での就労を希望しています。
厚生労働省が発表した「外国人雇用状況の届出状況(令和6年10月末時点)」によれば、ネパール人労働者は18万7,657人になります。
ネパールでは農業中心の経済構造と賃金格差が背景にあり、日本は安定した収入を得られる就労先として人気です。
そのほかの理由は以下の通りです。
ネパール人が日本に働きに来る理由
- 国内より高収入を得られ、家族へ仕送りできる
- 治安が良く生活環境が整っている
- 特定技能など就労制度が充実している
- 日本語学校や教育支援が進んでいる
このように、多くのネパール人が、日本での経験を将来のキャリアや家族の生活向上につなげようとしています。
参考:ネパール 基礎データ|外務省
ネパール人を雇用する3つのメリット

ネパール人を雇用する具体的なメリットを3つ紹介します。
- 長期就労が見込める
- 人手不足解消に期待が持てる
- 職場の活性化につながる
メリットの恩恵を理解することで、外国人を採用する際の判断材料になります。
長期就労が見込める
ネパール人は家族を大切にする価値観が強く、安定した収入を継続的に得たいという意欲を持っています。そのため、一つの職場で長く働く傾向があり、離職率が低い点が特徴です。
また、一度信頼関係を築けば、簡単に転職しない忠誠心の高さもあります。
長期的な人材育成計画を立てやすく、企業にとって大きなメリットとなります。
人手不足解消に期待が持てる
ネパール人の雇用により、慢性的な人手不足を抱える業界の課題解決が期待できます。
特に、製造業や介護業などでは、日本人の採用が難しい分野で活躍しています。若年層が多いため体力面でも安定しており、シフト勤務や夜勤にも柔軟に対応できる点も強みです。
教育体制を整え、安心して働ける環境を提供することで、人手不足を解消しながら組織全体の生産性向上にもつながります。
職場の活性化につながる
ネパール人の雇用により、職場に新しい視点や活気が生まれ、組織全体が活性化します。
異なる文化背景を持つ人が加わることで、固定観念にとらわれない発想が生まれやすくなるためです。
活性化の例
例えば、職場の人数が増えコミュニケーションが活発になれば、日本人社員の刺激にもなります。
また、外国人が働きやすい環境を整えることで、社内制度の見直しも進むでしょう。
グローバル化が進む現代において、多文化共生の職場づくりは競争力強化につながります。
ネパール人を含む、外国人労働者を受け入れるメリットやデメリットについて詳しく知りたい方は、以下の関連記事をご欄ください。
【関連記事】
外国人労働者を受け入れるメリット・デメリット|現状や雇用の手順も解説
ネパール人を雇用する際の注意点【タブー行為も紹介】

ネパール人を雇用する際は文化や宗教の違いを理解し、適切な配慮が必要です。
雇用時に注意すべき3つのポイントとタブー行為を解説します。
- 文化や習慣の違いを理解する
- 理解度に合わせてコミュニケーションをとる
- 宗教上の食事や生活習慣に気を配る
それぞれの注意点を具体的に見ていきましょう。
文化や習慣の違いを理解する
ネパール人を採用する際は、文化や価値観の違いから誤解やトラブルが起こる可能性があります。ネパールと日本では、仕事に対する考え方や人との関わり方が異なるためです。
文化や習慣の違い例
例えば、ネパールでは多少の遅れを気にしない文化があり、会議や締め切りに間に合わないことも珍しくありません。
また、ネパールの人々は互いに助け合う気持ちが強い一方で、現状に満足しやすい傾向も見られます。これは、長く続くカースト制度(ヒンドゥー教の影響を受けた生まれながらに身分が決まる制度)の影響で、社会的立場を受け入れる価値観が残っているためと考えられます。
成果を上げることが求められる職場においては、モチベーションを維持できる仕組みづくりが必要です。
理解度に合わせてコミュニケーションをとる
外国人労働者の日本語力能力は個人差が大きく、話す・聞くレベルが人によって異なるのが実情です。
スムーズに業務を進めるには、理解度に合わせてコミュニケーションをとる必要があります。
ネパールの人々は控えめで相手に遠慮する傾向があります。そのため、疑問があっても自分から積極的に質問せず、理解していると思っても実際には誤解しているケースも見られます。
ネパール人スタッフに指示や説明をする際は、ゆっくりと分かりやすく伝え、要所で理解度を確認することが大切です。
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この資料でわかること
- 外国人雇用における言語課題
- 伝わりにくいコミュニケーション例
- 伝わりやすいコミュニケーション例
- 外国人社員にあった指導方法
また、日本語が話せない外国人労働者とのコミュニケーションのとり方について詳しく知りたい方は、以下の関連記事をご欄ください。
【関連記事】
日本語が話せない外国人労働者との接し方とは?トラブルも解説!
宗教上の食事や生活習慣に気を配る
ネパール人の多くはヒンドゥー教を信仰しており、宗教的な理由から日常生活や食事に一定の制限があります。
ヒンドゥー教の特徴と企業側の配慮
ヒンドゥー教徒の中には、肉類を口にしない菜食主義者が多くいます。
もし社員食堂のメニューが肉中心の場合、彼らが食事に困ってしまうこともあります。野菜料理やベジタリアン対応のメニューを用意するなど、誰もが安心して利用できる工夫をしましょう。
また、ヒンドゥー教では一年を通して多くの祭礼や宗教行事が行われます。そのため、ネパール人スタッフから宗教的な理由で休暇の希望が出た際には、できる限り柔軟に対応する姿勢が望ましいです。
さらに、信仰上のタブーを理解しておくことも重要です。例えば、ヒンドゥー教では牛が神聖視されており、牛肉を食べることは厳しく禁じられています。うっかり勧めたり、食事の場で扱ったりしないよう、周囲の社員にも注意喚起しておくと安心です。
このように雇用する側としては、信仰や文化に配慮した職場環境づくりが欠かせません。
ネパール人の雇用を成功させる3つのポイント

ネパール人の能力を最大限に引き出すには、働きやすい環境整備が必要です。
雇用を成功させるための実践的なポイントを以下の3つ紹介します。
- 能力を発揮しやすい職場環境を整える
- キャリアアップの支援と機会を提供する
- コミュニティと連携し相互理解を深める
それぞれのポイントを詳しく解説します。
能力を発揮しやすい職場環境を整える
日本語が不慣れな時期は業務指示が理解しづらく、本来の能力を発揮できません。
企業側はネパール人が安心して働けるよう言語サポートや生活面のフォローをし、能力を発揮しやすい職場環境に整えます。
安心して働ける職場環境の例
例えば、多言語対応のマニュアルを用意したり、通訳者を配置したりする工夫があります。
働きやすい環境を整えることで、ネパール人の定着率が大きく向上します。
外国人労働者が働きやすい環境を整えるには、外部機関のサポートを活用するのが効果的です。例えば、技能実習生を受け入れる場合は「監理団体」、特定技能1号外国人を受け入れる場合は「登録支援機関」に委託すると、外国人労働者の就労支援・生活支援を任せられます。
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キャリアップの支援と機会を提供する
ネパール人は成長意欲が高いため、キャリアアップの機会と場所を提供すると行動意欲が高まります。
例えば、資格取得のための研修費用を補助したり、勉強時間を確保したりする支援が有効です。
また、明確な仕事の道筋を示すことで、長期的なモチベーション維持につながります。さらに日本語能力向上のための語学レッスンを提供すれば、業務効率も上がります。
定期的な面談で目標を共有し、成長を認める評価制度を整えるのも大切です。
コミュニティと連携し相互理解を深める
ネパール人コミュニティや支援団体と連携することで、雇用のクオリティがアップします。
ネパール人はネパール人同士の仲間とのつながりを大切にし、コミュニティで情報交換をしているケースが多いためです。
コミュニティに連携させる方法
地域のネパール人会やNPO法人と関係を築けば、採用時の信頼度が高まります。また、日本人社員とネパール人社員の交流会を開催して、相互理解を促進する企業もあります。
コミュニティと連携し相互理解を深めて、安定した雇用関係を築いていきましょう。
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ネパール人の特徴を理解して長期雇用につなげよう

ネパール人を採用する際には、文化的背景や価値観を理解しておくことが欠かせません。
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