外国人採用ガイド

外国人採用

「中国人」の雇用・採用のときに知っておきたいメリットや注意点(性格や価値観など)

「中国人」の雇用・採用のときに知っておきたいメリットや注意点(性格や価値観など)

「中国人」の雇用・採用をご検討中の採用担当者様へ

外国人採用の中でも、日本ではアジア諸国人材の需要が高いため、採用をご検討されている企業様も多いのではないでしょうか?アジア諸国とはいっても「中国」「ベトナム」「フィリピン」「ミャンマー」「タイ」「カンボジア」など数多くの国があり、その中から自社の仕事や社風に合った国の人材を選ぶのはとても大変です。

当サイト「外国人採用の窓口」でも

  •  〇〇人はどんな性格なの?
  •  宗教や言葉の違いは大丈夫?
  •  結局、うちに合ってるのは何人なの?

のようなお悩みをかかえた経営者様、採用担当者様からのご連絡を数多く頂戴しています。

そんな課題を解決するために、今回の記事では「中国人」を雇用・採用するときに知っておきたいポイントをご紹介させていただきます。

※中国人の雇用を前向きに検討したい!という方は、以下のボタンからお気軽にご連絡ください。

まだ発注の意志はなく、情報収集の段階でも構いません。専門のサポート担当が丁寧に対応させていただきます。

 

※1~2営業日で返信させていただきます。

 

 

この記事の監修
(株)アルフォース・ワン 代表取締役
山根 謙生(やまね けんしょう)
日本人、外国人含め「300社・5,000件」以上の採用支援実績。
自社でも監理団体(兼 登録支援機関)に所属し、技能実習生・特定技能外国人の採用に取り組んでいる。外国人雇用労務士・外国人雇用管理主任者資格保有。(一社)外国人雇用協議会所属。

中国の基本データ(人口や風土など)

中国は世界で最も人口が多く、14億人(2021年)を超える人口を有しています。男性が約7.2億人・女性が約6.8億人で、生産年齢人口(15歳~59歳)が約9億人と、日本の12倍もの労働力がいる計算になります。その内の約92%を占めるのが漢民族で、その他にも55の少数民族が存在するため多くの文化や風習、価値観が混在している多様性のある国です。

中国のお仕事・就職事情

都市部と農村部との経済格差が激しい

数年前に日本でも「中国人の爆買い」という言葉が話題になり、その他のアジア諸国と比べて「中国人=お金持ちが多い」という印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、それは都市部に暮らすごく一部の富裕層だけです。

中国では都市部出身者と農村部出身者とで戸籍が分かれており、農村部では学校に通えない子どもがいるほど貧しい地域もあります。

日本の平均年収が437万円であるのに対して、中国の平均年収は110万円~130万円となっており、内訳は概ね以下の通りとなっています。

富裕層 約360万人 2,500~3,500万円
中間層 約1,000万人 700~850万円
サラリーマン層 約2億人 250~350万円
低所得者層 約5億人 100~120万円

各省ごとに定めている最低賃金もありますが、最も高い上海市でも月の最低賃金は2,590元(約5万円)と、日本の最低賃金制度と比べると非常に低いことが分かります。

学歴主義が強く受験戦争も激しい

中国で、ファーウェイ・レノボ・バイドゥ・アリババ・テンセントなどの一流企業に就職するには、必ず有名大学を卒業する必要があるため受験戦争が激しいことも特徴です。戸籍の問題は受験の場面でも格差を生んでおり、農村出身者の場合、大学への入学規制があったり、受験はできても合格するために必要な点数が高く設定されていたりと、都市部出身者と比べて非常に狭き門となっています。

また、卒業した学校や課程によっても給与に大きな差がでます。北京大学が全国2万人の卒業・修了生にアンケートを取ったところ、大学院の博士課程を修了して就職した人の平均初任給は「1万4,823元(約26万6,956円)」、修士課程修了生は「1万113元(約18万2,131円)」、大学卒業生は「5,823元(約10万4,869円)」、専科(短大、専門学校)が「3,910元(約7万417円)」と、博士課程と専科の初任給を比べると、約3.8倍もの差があります。

日本でも学歴によって給与に差はありますが、ここまで顕著な差がでることはないため、中国においていかに学歴が大切なのかが垣間見えます。

ハードな働き方

厚生労働省の調査によると、日本の1日の平均労働時間は約7.8時間(2020年)となっていますが、なんと中国は世界で一番長く1日9.2時間となっています。

中国の大手企業では「996」といって「朝9時から夜9時まで週に6日働く」、つまり1日12時間労働・週休1日という働き方が常態化している会社も多くあります。これを計算すると、週の労働時間は72時間、年間で3,456時間というびっくりするくらいのブラックさなのですが、一般企業でも、残業代を稼ぐために「885(朝8時から夜8時まで、週に5日働く)」が主流というのでさらに驚きです。

ちなみに、もちろん中国にも労働法があり、「労働時間は1日8時間・週に44時間まで、残業は1日1時間かつ特別な事情がある場合も3時間まで、月の残業時間は36時間を超えてはいけない」となっているため、上記の働き方は完全に違法です。

厚生労働省:労働統計要覧

中国人の性格や価値観

どこの国でも個人によって性格や考え方は人それぞれなので、中国人のすべてがここで紹介する特徴に当てはまる訳ではありません。あくまで、「身の周りにいた中国人はこういった傾向があった」「中国人の同僚から実際に話を聞いた」といった情報がベースとなっているため、最終的には皆様の会社の文化や社風などと照らし合わせた上で、中国人の雇用・採用の際の参考としてご覧いただければと思います。

日本人と比べて自己主張が強め

中国人は日本人と比べて自己主張が強く、自分の言いたいことははっきりと伝える傾向があります。これはワガママな性格という意味ではなく、お互いの意見や気持ちをすり合わせるためのポジティブな行動です。日本では地域ごとに大きな文化差がないため「察し」「空気を読む」ということが通用しますが、中国はとても広大な国土に55を超える民族が暮らしているため、国内でも文化や慣習が違うこともあり、私生活でもビジネスでも、相互理解のために自分のことや考えなどをしっかりと話して自己主張を行います。

行動力や決定力に優れる反面、意志が強いがために物事を他人に譲れなかったり、自分のミスを認められない強情な一面も持ち合わせています。

家族や友人をとても大切にする

日本では親元を離れると実家や両親とも関わりが薄くなるという方も多いと思いますが、中国では両親や祖父母を敬い、生涯にわたって関わりを持って生活することが一般的です。両親や祖父母が、子どもの仕事探しや結婚相手探し、家や車の購入、孫の子育てまで深く関わるので、世代を超えて家族に強いつながりがあります。

また、「一度仲良くなった人にはできる限りのことをしてあげたい」という価値観を持っている方も多いので、友人や配偶者のこともとても大切にします。連絡の頻度や一緒に過ごす時間の長さを重視する傾向もあります。

中国人観光客のマナーの悪さが話題になることがありますが、これは「仲間を大切にする」という特徴の裏返しで、自分の知らない他人に対しては迷惑をかけても罪悪感が薄いということでもあります。

実利・効率・合理性を重視

仕事のプロセスを含めた全体や報連相が大切な日本に対して、中国人は「結果」を重視します。必要以上に愛想の良い振る舞いや、周囲への余計な気遣いなどは成果に直結しないのであまりしません。日本の飲みにケーション文化も理解されにくく、そもそも「食事にいく」という言葉はあっても「飲み会」という言葉自体が存在しません。前述の通り、家族や友人を大切にするこということもありますが、仕事はお金を稼ぐ手段だと割り切った考え方をしている人も多いので、不必要なサービス残業といった効率の悪い働き方はせず、周りが残業していたとしても自分の仕事が終わっていれば定時退社するという合理的な価値観を持っています。

中国人を雇用するメリット

性格や価値観を踏まえた上で、中国人を雇用することには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?ぜひ、自社で活躍できそうかどうかの判断基準にしてみてください。

優秀な若手人材を採用できる

建設業や製造業、介護業などでは、社員の高齢化が進んでいるかつ日本人の若手はあまり好まない業界ということもあり、常に若い人材の獲得に苦戦しています。そのため、外国人の中でも若手の人口が多く、日本に数多く在留している中国人は新たな若い労働力として期待することができます(20代の人口は1億人以上、日本の在留人数は74万人超)。

また、とても勤勉かつ、お金や家族のために仕事に対して貪欲な姿勢で取り組む覚悟をもって来日しているため、日本人の若手社員と比較しても、優秀に感じる面も多いでしょう。

中国企業や中国人顧客に対応できる

中国は14億人という世界一の人口を誇る巨大市場なので、中国への進出や中国企業との取引きをしたいという企業も多くいるかと思います。世界中の企業が中国に工場をもっているということもあり、製造業・卸売業・販売業などの業界では、すでに中国企業とやり取りする機会もあるのではないでしょうか。

そんな時に、中国語を話せるのはもちろんのこと、文化や商慣習、法律なども知っている中国人社員がいることで、商談や交渉、打合せなどをスムーズに進めることができ、最低限のコストや労力で新しい顧客や市場を開拓することができます。

また、すでに日本に在留している74万人以上の中国人や、100万人近い中国人観光客を対象にしたビジネスも展開することができるため、売上や利益に直結する可能性も高いというメリットがあります。

多様性がありグローバルな組織になる

これはどの外国人にも言えることですが、中国人は日本人や既存の社員にはない斬新なアイデアや柔軟な発想を持っている可能性があります。コロナウイルスの感染拡大の影響も相まって、ビジネスの在り方は急速に変わっていっており、日々新しい会社やサービスが数多くリリースされています。今までのやり方が徐々に通用しなくなっていく中で、海外市場や外国人向けのサービスといった「海外対応」の重要性を実感されている方も多いのではないでしょうか。中国人を雇用することで、アジアで最も大きな市場への進出はもちろん、今までは実現できなかったアイデアを実行に移すことも夢ではありません。

また、外国人向けに職場環境や評価制度、福利厚生などを整えていけば、おのずと日本人社員にとっても居心地の良い会社なっていくため、相乗効果で会社全体が改善していくことにもつながっていきます。

中国人を雇用するときの注意点

文化や慣習などの違いがあるため、中国人を雇用するときには以下のような点に配慮することが大切です。早期退職を防ぎ、しっかりと活躍できる人材になってもらうためにも事前に確認しておきましょう。

面接では経歴やスキルをしっかり確認

中国人は自己PRが得意なので、悪気はなく自分の経歴やスキルをおおげさに話してしまうことがあります。履歴書や職務経歴書に書かれている内容と面接で話していることに矛盾や相違点がないか照らし合わせ、少しでも気になる点があれば納得できるまで確認するようにしましょう。ここで違和感を抱えたまま入社すると、後々トラブルに発展してしまうことも少なくありません。

人前で注意や叱責をしない

東南アジア諸国でも同じですが、中国人も人前で注意や叱責をすることは「面子をつぶされた」「恥をかかされた」という捉え方になってしまうためNGです。別室やカフェなど、1on1の状況を作った上で伝えるようにしましょう。日本人特有の回りくどい言い方をすると、本当に理解して欲しい部分が伝わり切らない可能性があるため、注意点や改善点を率直に伝えるように心がけましょう。

他の社員もいる前で叱責するという会社は日本でもかなり少なくなっているとは思いますが、外国人にこれをやってしまうとモチベーションの著しい低下を招くだけでなく、最悪の場合、早期退職や事件にまで発展する可能性もあるため気を付けてください。

日本のような上下関係がない

中国では、日本でいう「先輩・後輩」といった上下関係がなく、上司も含めフラットな関係が一般的です。そもそも中国語には日本でいうところの敬語にあたる言い回しが存在しないため、年上や上長、役職者などに対しても言い方を選ぶことができません。「お疲れ様です」といった定型の挨拶もなく、その日の気分や相手の状況によってかける言葉も違います。

そのため、日本の慣習を理解するまでは敬語を使えないこともありますが、決して敬意を払っていない訳ではないことを理解しておくとよいでしょう。

褒めて、しっかり評価する

中国人は他人も自分も褒めちぎる国民性があるため、仕事で成果を出したときや日常の中で良い部分が見えたときは、「どこがどう良かった」という風に具体的に言葉にして褒めるようにしましょう。また、注意する時とは真逆で、褒めるときにはなるべく人前で褒めるようにしてみてください。中国人は周囲からの評価を気にする傾向が強いため、人前で評価を受けることはモチベーションアップにつながります。表彰制度なども効果的です。

しかし、ただ褒めるだけではなく、適正な評価も必要になります。日本では評価基準が曖昧、または公開されていない会社も多くあるため違和感を感じないという方もいらっしゃるかもしれませんが、中国を始め、諸外国では、評価基準が明確ではなかったり、公開されていないことに対して不信感を抱く人も数多く存在します。

また、中国人は、会社への帰属意識は薄く、自分の能力・スキルを会社に対して売っているような感覚を持っています。そのため、成果を出しても給与や待遇が上がらないということには特に不満を感じやすく、転職に対しても抵抗感がないため、退職につながってしまうことも考えられます。

まとめ

国はもちろんのこと、育ってきた環境が違えば、考え方や価値観、仕事の進め方も変わるのは当たり前のことです。中国人の性格や価値観を尊重した上で、お互いにとってメリットのある雇用を実現することができれば、売上・利益の向上をはじめ、会社の大きな成長につながることが期待できます。日本人・中国人に関わらず、相手をリスペクトした上で適正に評価し、会社の想いや理念に共感してもらうことができれば、従業員のモチベーションも上がるため離職率も改善していくでしょう。

また、外国人の雇用には、日本人よりも多少時間がかかります。これからさらに深刻化していく「人材不足」にいち早く対応していくためにも、今のうちから、中国人をはじめとした外国人の採用に動き始めてみてはいかがでしょうか?

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