現在、日本の企業では慢性的な人材不足が大きな問題になっており、外国人雇用を推進している企業も増えています。さまざまな国籍の外国人が雇用されている中でも、現在注目を集めているのが日本と近い文化を持つ「ミャンマー人」です。
最近では、日本で勤務希望の外国人も多く、実際に採用するにあたり、どのような基準で雇用していけばいいか迷う方もいるでしょう。そこで本記事では、おすすめの人種であるミャンマー人を雇用するメリット・デメリットなどを紹介し、採用方法についても詳しく解説をしていきます。
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(株)アルフォース・ワン 代表取締役
山根 謙生(やまね けんしょう)
日本人、外国人含め「300社・5,000件」以上の採用支援実績。自社でも監理団体(兼 登録支援機関)に所属し、技能実習生・特定技能外国人の採用に取り組んでいる。外国人雇用労務士・外国人雇用管理主任者資格保有。(一社)外国人雇用協議会所属。
ミャンマーの基本データ(人口や風土など)
最近では、日本に留学生として長期滞在したリ、外国人労働者として日本で働くミャンマー人も多数見受けられます。国民性も日本人と近いと言われているミャンマー人ですが、ミャンマーとはどのような国なのでしょうか。
ビルマ語を公用語とした5千万人を超える国
ミャンマーは少数民族を合わせると135以上の民族が存在する多民族国家で、大きく分類すると8つの部族で構成されています。
公用語としてビルマ語(ミャンマー語)を利用しているものの、それぞれの部族が独自の言語を使用し、人口も5千万人を超えています。
国名が「ミャンマー」であるにもかかわらず、「ミャンマー族」という部族が存在しないのも大きな特徴です。
英語教育に関しても積極的で、英語を小学生から習っています。全体的に英語に対する理解度も高く、英語を利用して都市部などで働いているミャンマー人も多いです。
熱帯的な気候だが、地域によって気候は異なる
ミャンマーは熱帯モンスーン気候に属する国で、年中高温多湿な日々が続きます。特に5~10月の雨季には雨が長期間にわたり降り続け、とても蒸し暑くなります。11~2月は雨も減少して湿度も緩和されますので、最適な観光シーズンです。
3~5月も雨季よりは雨が降らないものの、最高気温が40度近い猛暑日が続きますので、熱中症への注意が必要でしょう。
世界的なルビーの産出国
ミャンマーは世界的なルビーの原産国で、世界中のルビーの9割以上を生産しています。
特に「モゴック地方」は最高級のルビーの産地として有名であり、多くの高級ルビーが産出されています。モゴック地方などで産出された美しいルビーは多くの人に愛され、市場でも高額で取引されている貴重品です。
発展途上国支援で有名な「株式会社マザーハウス」も、ルビーの原石の美しさを活かしたジュエリーを多数出展し、最近では日本でもミャンマーの高級ルビーを購入可能になりました。
ミャンマー人の仕事・就職事情
日本人と近い国民性を持ち、温厚な国民性のミャンマー人ですが、ミャンマーの仕事・就職事情は日本に比べると厳しいのが現状です。
ここからはミャンマー人の仕事・就職事情について詳しく解説をしていきます。
いい仕事がなく、優秀な人材が溢れている
ミャンマーは以前長期的な鎖国状態にあったため、近代工業化へ大きな後れを取ってしまいました。現在も約9割の国民が農業を営んでおり、優秀な人材であっても能力に適した仕事に就けません。
そしてミャンマーの学生は、高校在学時に受験する共通試験のようなもので大学が割り振られ、中級大学卒業では就職先を確保できないのも現状です。
また、ミャンマーでは国内の有名大学を卒業しても、就職先がない学生なども多く、能力を存分に発揮する機会がありません。
したがって、優秀な人材を確保したいと考えるのであれば、ミャンマーは最適な国と言っても過言ではないでしょう。大企業ではない中小企業でも優秀な人材を確保できる可能性が高いです。
日給8,000円程度の仕事が多い
現在でもミャンマーは失業率がとても高く、就職先を見つけるのが困難です。
もし就職できても月給10万チャット(日本円で8,000円)程度のレストランのウエイター・ショップ店員などの仕事しかありません。月給8,000円程度では家族に十分な暮らしを提供することは不可能です。
さらに、ミャンマーでは社会保険制度や医療保険制度が完備されていないため、家族の中に病人などが出れば月給8,000円では病院にも通えません。その結果として、まともに病院にも通えず早死にしてしまうケースも多く、ミャンマー人の平均寿命が短い原因の1つとしても考えられています。
しかし、もしミャンマー人が日本で働けば、最低でも14~15万円の収入は確保され、現状よりも10倍以上の収入を得ることができます。安心して生活を営み、家族を養っていくこともできるのです。
ミャンマー人の特徴
日本とは違う風土・文化で育ってきた外国人は、自国とは大きく文化の異なる日本の風習の中で働かなければなりません。
国民性の特徴がどれだけ日本人に近く、日本の習慣に馴染めるかも日本で働けるかを左右する、重要なポイントと言えます。
ここからは、日本人と近い文化・風習を持つミャンマー人の特徴を3つ取り上げてく解説します。
その場の空気を読み、適切に対応できる
ミャンマー人が日本人と顔が似ている理由を探るためルーツをさかのぼると、ミャンマー人は日本人と同じモンゴル系であると言われています。
ミャンマー人は勤勉な人が多く、性格も素直で、日本人と共通する点も多いのが特徴です。
また最大の特徴として、日本人同様に相手の気持ちを組んで「思いやり」を持つことや、「場の空気を読む」こともできるので、日本人とも上手に付き合うことも可能です。総合的に日本人と近い特徴を持った国民と言えます。
日本人同様に礼儀正しい
ミャンマーは国民のほとんどが、日本と同様の仏教を信仰しているため、礼儀正しく作法なども日本人と近いのも大きな特徴です。
ミャンマーでは寺院などで子供たちの教育を行い、先進国並みに教育が充実し、幼少期から英語教育も実施しています。
この観点から礼儀正しく、高い学力を持ったミャンマー人は、日本への適応力も高いと判断できます。
温厚な性格
ミャンマー人は総合的に、「お人好し」と呼ばれている温厚な性格も特徴の1つです。ミャンマー人はあまり自己主張せず、もめごともできるだけ避ける傾向があり、温厚な人も多いです。
しかし、温厚で頼まれごとなどを断れないため、無理しすぎてしまう人も多いのも特徴です。
また、世話になった会社・上司などにも大きな恩情を感じるタイプなので、一旦入社すれば、簡単に仕事を辞めずに単純作業などでも地道に続けてくれます。
ミャンマー人の思想について
ミャンマー人は、日本人にとても近いルーツ・文化・風習を持ち、どこか親しみを感じることができる国民です。実際に外国人を雇用する際には考え方・思想なども重要なポイントになります。
ここからは、ミャンマー人の思想について詳しく解説をしていきます。
日本に憧れを持つ親日派が多い
日本とミャンマー人は、以前より深い交流が続いており、その影響で親日派も多めです。ミャンマー人の中には日本に強い憧れを抱き、日本の都市風景や文化などにも深い興味を示す若者も沢山います。
また、ミャンマーには日本語学校が多数建設されており、多くの子供達が日本語や日本の文化に触れています。
日本への憧れがとても強いため、日本語を勉強したり日本で働き、日本の文化・風習に触れたいと思っているミャンマー人も多いです。ミャンマー人は日本人と近いルーツを持ち、同じ仏教徒が多いので馴染むのにも多くの時間がかからないのも大きな特徴と言えます。
慎ましく、目上のものを敬う
ミャンマー人は人口の85%が仏教を信仰しているので、人々の心の中には常に仏教の教えが根付いています。仏教の中には慎ましく生活していくことを重んじる教えもあります。
そのため、感情的になることもほとんどなく、控えめで自分のエゴを貫く性格ではないのも特徴です。
仏教の教えの中には「親は大事にして、上の者の言葉は敬わねばならない」という教えがあり、ミャンマー人は家庭でも絶対に親に反抗することがありません。
また、ミャンマー人のボランティア精神には目を見張るものがあり、その精神が仕事でも生かされる場面もあるでしょう。
ミャンマー人を雇用するメリット・デメリット
ミャンマー人は食文化なども日本人と似ており、共通点も多い親しみ深い国民です。また、日本人に近いルーツ・文化を持つ国民で、雇用すればメリットが多い反面、デメリットも少なからずあるのが現状です。
ここからは、ミャンマー人を雇用するメリット・デメリットについて詳しく解説をしていきます。
仕事に真剣に取り組む
ミャンマーと日本は、言葉や文法においても法則が近いため、ミャンマー人は日本語の習得が早いのもメリットです。性格も真面目で勤勉なため仕事に真剣に取り組み、納期などもしっかりと守ります。
また、最近ミャンマーに海外の企業が次々と進出することで、若者の思考も国際的になっていますので、海外で勤務しても柔軟に対応が可能です。
遠慮しがちで保守的
ミャンマー人は思いやりとボランティア精神にあふれ、優しい性格の人が多いです。一方、保守的な考え方であるため、新しいことにチャレンジすることが苦手で、遠慮する性格ですので嫌なことが分かりにくいのがデメリットと言えます。
個人差はありますが、毎回違う現場で違うことをする仕事などよりも、ライン作業などのルーティン作業の方が向いている人が多いです。
したがって、ミャンマー人を雇用する際は性格を十分に見極めて、本人に適した配置を心がけましょう。
ミャンマー人を雇用する際の注意点
ミャンマー人に限らず、外国人はそれぞれ育ってきた文化・風習が日本と異なりますので、雇用する側も指導の際などに注意しなければならないポイントもあります。
ここからはミャンマー人を雇用する際に、注意することについて解説していきます。
注意・指導方法に気を付ける
ミャンマー人は親を敬い、目上の者に対して従順で、穏やかな国民性ですので家庭やその他の場でもほとんど叱られることがありません。怒られることに対しての免疫が弱いので、日本では指導的な注意でも大きなショックを受けてしまうこともあります。
仕事で不祥事などが発生して、厳しく叱責などを受ければ免疫が少ないミャンマー人は大きく落ち込むかもしれませんので、指導の方法には十分注意しましょう。
年功序列制度を理解してもらう
ミャンマー人は基本的に目上の人間を敬う国民性です。古い体制の日本企業にも馴染みやすく、上司とも円満に取り組める人が多いでしょう。
また、アメリカなどの実力性の賃金制度とは大きく異なる、日本独特の年功序列制度を早めに伝えておけば賃金トラブルも事前に回避できます。
雇用後に、同じ仕事でも賃金が違うことを不満に感じる外国人もいるので、できるだけ早めに年功序列制度を理解してもらうのも重要なポイントです。
まとめ
日本に在住している外国人の中でも、特にミャンマー人は真面目で大人しい国民性です。懸命に業務に取り組み、貴重な労働力になってくれるでしょう。
また、大きな思いやりを持つ国民ですので、一緒に働けば気持ちよく仕事ができるはずです。一緒に働いていくことで、お互いの国民性を理解・尊重することにも繋がり、国際的な交流にも繋がっていきます。
本記事をきっかけにミャンマー人の素晴らしい国民性を深く知っていただき、ミャンマー人の雇用の参考になれば幸いです。
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