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「マレーシア人」を採用するメリットとは?性格や価値観・注意点を解説

「マレーシア人」を採用するメリットとは?性格や価値観・注意点を解説

外国人採用をはじめるとき、身近なアジア諸国の人材を募集しようと考える人は多いのではないでしょうか?

日本では多くのアジア諸国出身者が働いていますが、アジア諸国といっても「中国」「ベトナム」「フィリピン」「ミャンマー」「タイ」「カンボジア」など数多くの国があり、それぞれの国民性や性格、価値観は異なります。

当サイト「外国人採用の窓口」でも

  •  〇〇人はどんな性格なの?
  •  宗教や言葉の違いは大丈夫?
  •  結局、うちに合ってるのは何人なの?

のようなお悩みをかかえた経営者様、採用担当者様からのご連絡を数多く頂戴しています。

そこで今回は、マレーシア人の採用をテーマとして、「マレーシア人」を雇用するときに知っておきたいポイントや、雇用のメリット、注意点などを解説します。

※マレーシア人の雇用を前向きに検討したい!という方は、以下のボタンからお気軽にご連絡ください。

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※1~2営業日で返信させていただきます。

この記事の監修
(株)アルフォース・ワン 代表取締役
山根 謙生(やまね けんしょう)
日本人、外国人含め「300社・5,000件」以上の採用支援実績。
自社でも監理団体(兼 登録支援機関)に所属し、技能実習生・特定技能外国人の採用に取り組んでいる。外国人雇用労務士・外国人雇用管理主任者資格保有。(一社)外国人雇用協議会所属。

マレーシアの基本データ(人口や言語)

マレーシアは、国土面積33万290平方キロメートル(日本の0.87倍)、人口は3,275万人となり、日本よりやや小さな国です。信仰する宗教は、イスラム教 61.3%、仏教 19.8%、キリスト教 9.2%、ヒンドゥー教 6.3%など(割合は2010年の情報)。公用語はマレー語ですが、マレー語、英語、中国語、タミール語といったさまざまな言葉が飛び交う多民族国家です。

日本貿易振興機構:マレーシア概況・基本統計

マレーシアの仕事・就職事情

マレーシア人の仕事・就職に関する2つの特徴をご紹介します。

サービス業と製造業が活発

マレーシア国内では多くの方がサービス業で働いています。サービス業は、マレーシアの観光産業として非常に大きく、移住者も多く暮らす国にとって大きな産業です。マレーシアの飲食店に足を運ぶと、笑顔で気持ちよく接客する姿が見受けられます。また、英語を話せる人が多いことも、サービス業の発展に寄与しています。

サービス業の次の盛んな産業は製造業です。日本企業でも、多くのマレーシア人が製造工場で働いています。マレーシア人は、礼拝の時間を確保するため、製造業の作業時間のシフトを複数組んでいるのが特徴です。また、マレーシア人のなかでも「中華系」の人は向上心が高く、お金に対する執着心が強い特徴があり、工場現場以外の部署に所属してリーダークラス、マネージャーになる人も多くいます。

教育制度の変更からIT人材が豊富

マレーシアはイギリス領であったことから、マレー系、中華系関係なく英語を話せる人が多いため、さまざまな企業がマレーシアに進出してきました。

近年のマレーシアは、独自の教育システムの成果により、初等教育修了者と中等教育修了者数が逆転して教育水準が大幅に向上しています。しかし、合格しても大学卒業者にふさわしい職業が少なく、卒業後の仕事探しに難航する方が多いようです。

教育水準の向上により、近年は大学卒業者のIT人材が多く存在し、彼らは働き口を求めて日本やアメリカでの就職を検討するケースもあるそうです。

マレーシア人の性格や価値観

続いて、マレーシア人の性格や価値観を見ていきましょう。

多民族国家・それぞれの宗教を信仰

マレー系、中国系、インド系、その他民族が暮らす多民族社会のマレーシアは、民族ごとに住むところがまとまっており、生活と宗教を守る形で暮らしています。宗教は生活の基本であり、モスクや寺院も多く存在します。宗教ごとに重要な行事も多く祝日に指定されており、それぞれが信仰する宗教ごとの戒律を守り暮らしているため、まとまって暮らしているのです。

また、マレー系と中国系は社会的に対立した存在であり、インド系との確執も残っています。これらの背景から、マレーシアでは民族単位でまとまって暮らしているとも考えられます。

人懐っこいが「シャイ」な性格

マレーシア人は、笑顔で人懐っこい性格と言われることが多いです。その一方で、非常にに「シャイ」なことも特徴的といえます。例えば、知り合いを含めてよく知っている人同士で仕事をしたがる傾向にあります。そのため、取引先に連絡する際に担当者ではなく、自分の知り合いがいる他の部署の人に連絡して、勝手に内容を伝えて連絡をした「気」になるといったトラブルも起こりがちです。これは、知らない人と話をするのが苦手でシャイな性格と表現できるでしょう。「連絡した・しない」のトラブルに陥らないためにも、日頃から会社内の「報告・連絡・相談」を徹底する必要があります。

階級意識がある

マレーシアは、インドのカースト制度ほどではありませんが、「階層意識」があります。上下関係が厳しいため、役職の違う者同士での会議は敬遠され、取引先にアポイントを取る際にも、相手側の交渉相手と同等の役職でないと、なかなか話が進まないことがあるかもしれません。役職が上の人とコンタクトをする場合などは配慮の必要があるでしょう。

マレーシア人を雇用するメリット

マレーシア人を日本で雇用する際は、不自由なく英語が使えて、海外との架け橋となりやすい点が魅力です。

マレーシア人は英語が得意で、それぞれが海外との接点をもち、情報収集をしています。英語が堪能で大学卒業をしている若者であっても、マレーシア国内で就職難が続いていることから、日本に留学したり、働いたりしたいと希望する若者が多く存在します。

英語力やIT系の知見、製造工場の作業員などに、マレーシア人が活躍できる可能性が高いのはメリットといえるでしょう。

マレーシア人を雇用するときの注意点

最後に、マレーシア人を日本で雇用するときの注意点を5つご紹介します。

  • おおざっぱな性格を活かす
  • 礼拝の部屋を用意する
  • ハラルとハラムの意味を理解する
  • 人前で注意や叱責をしない
  • マレーシア独自のマナーに気を付ける

順に見ていきましょう。

おおざっぱな性格を活かす

マレーシア人はどちらかといえば、おおらかでおおざっぱなで、悪く言えばルーズな性格といえます。仕事でミスをしても軽く謝ればOKという感覚を持ち、「ミスはお互いさま」といった考え方です。時間の感覚もややルーズで、遅刻や当日キャンセルの場合でも、後から連絡すれば良いと思っている人もいます。

ただし、仕事中の休憩時間や休暇、病気のお休みはしっかりとるのがマレーシア人です。これは、家族を大事にすること以外に、「礼拝」の時間を重要視している点が背景にあります。日本でマレーシア人を雇用する際は、初めに日本の働き方や時間への考え方を伝え、戸惑いや作業の遅れを防ぐ事が必要です。

一方でマレーシア人は個人的に仲良くなれば、役職・肩書きとは関係なく話ができる傾向で、アポイントもスムーズになり、仕事が早く進みます。ただし、仲が深まるほど非常に密な情報交換を求められます。マレーシアでは同職種同士のコミュニティも存在し、常に細かな情報交換を行っているため、今の職場よりも少しでも働きやすい、給与が高いところが見つかれば、すぐに転職をします。

ただし、転職を繰り返して結局、元の会社に戻る人もいて、それを受け入れるマレーシア人には「おおらかさ」が表れています。特に、国の6割を占めるマレー系の人は「働かない」とよく言われますが、それは国に守られていることも背景にあるようです。

礼拝の部屋を用意する

マレーシア人が日本で働く場合、社内に必ず、「礼拝の部屋」を準備する必要があります。

そして、日中の決められたお祈りの時間は、どんなに忙しくとも、「礼拝の部屋」に入り、お祈りを行ないます。この「礼拝の時間」が、彼らにとっては、日々の一番大切なことなのです。時間にルーズなことや、仕事よりも、家族、生活の基本である宗教を重要視することにより、日本人は、イライラする場面も多いかもしれませんが、理解をしていくことは大事です。そこについては、よく話し合うことが必要だと思います。 

ハラルとハラムの理解する

イスラム教がメインのマレーシア人は、ハラルとハラムが重要な意味を持ちます。「ハラル」とは、アラビア語で「許されている」の意味で、神に許されているものを指します。「ハラム」は「禁じられている」の意味で、口にすることを禁止されているもののことです。

イスラム教徒(ムスリム)は、このハラルとハラムに注意しながら生活をしています。もちろん日本においても、ハラルフードしか口にできないため、自炊やハラル対応のレストランに行くことになります。またイスラム教には、「ラマダン」と言われる、イスラム暦の断食期間があるため、その期間にあたる1か月間は日中の飲食を断ち、神の恵みに感謝をして過ごしています。

人前で注意や叱責しない

またこれは、中国人にも言えることですが、マレーシア人も同様に、プライドを傷つけられることを極端に嫌います。何かを注意する際、人前で言う、叱る、けなすなどの行為、後でトラブルになります。部下であっても、注意をする時は、個室で二人きりで話をすると良いでしょう。また、仕事のスケジュール変更等の連絡は、必ず全員に行います。自分だけが知らなかった等の疎外感を与えることがあるためだそうです。

マレーシア独自のマナーに気を付ける

マレーシアでは、好ましくないとされているマナー(しぐさ)が多くあります。ついうっかりやってしまうこともあるため、事前に知っておくと安心です。例えば、腰に両手を当てるポーズは「怒りを表す」と誤解され、足を組む(片足をもう片方の足にのせて足の裏が見える)のは、尊敬の念が無いと受け取られます。「足の裏は不浄」とされているため、人目にさらさないようにするそうです。

特に気を付けるべきは、頭に触れることです。成長を妨げるという意味で、子供の頭をなでるのも厳禁です。加えて、左手は不浄の手とされ、握手や物の受け渡しに落ちた物を拾うことも厳禁です。

こういったことは、気を付けるべき「マナー」として、よく認識しておくことが必要でしょう。

まとめ

育ってきた環境が違えば、考え方や価値観、仕事の進め方も変わるのは当たり前のことです。マレーシア人の性格や価値観を尊重した上で、お互いにとってメリットのある雇用を実現することができれば、会社の大きな成長につながることが期待できます。

また、外国人の雇用には、日本人よりも多少時間がかかります。さらに深刻化していく「人材不足」にいち早く対応していくためにも、今のうちから、マレーシア人をはじめとした外国人の採用をはじめてみてはいかがでしょうか?

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