外国人採用ガイド

【外国人労働者採用後の労働環境の変化】採用する際の課題や採用後の成果について

外国人採用の窓口ロゴマーク(square)

6割の事業所が外国人労働者の雇用経験があるものの、8割は言葉や文化の壁に直面、外国人材定着の鍵は定期面談や日本語学習の継続的なサポート

技能実習生・特定技能外国人など始めとする「外国人雇用を検討する会社」と、監理団体・登録支援機関・外国人材紹介会社など「外国人材を紹介する会社・団体」をつなげるBtoBマッチングサービス「外国人採用の窓口」を展開する株式会社アルフォース・ワン(本社:東京都葛飾区 代表者:山根 謙生、以下当社)では、「外国人労働者雇用」に関するWebアンケート調査を実施しました。

〈調査概要〉

項目 詳細
調査名 外国人雇用の課題や成果に関する実態調査
対象者 20代~60代の会社に勤務する方
対象地域 全国
調査方法 インターネット調査
調査期間 2025年1月17日〜2025年1月31日
回答数 100名

〈回答者年代内訳〉

年代 人数
20~29歳 12名
30~39歳 39名
40~49歳 33名
50~59歳 15名
60歳~ 1名

外国人労働者雇用状況の実態

Q1:あなたの職場での外国人労働者の採用状況を教えてください【n=100/単一回答】

Q1:あなたの職場での外国人労働者の採用状況を教えてください

95%の職場が外国人労働者の採用経験ありと回答しました。

質問4(外国人労働者を採用した後の成果についての設問)にて「人材不足の解消につながった」との回答が一番多かったことから、多くの職場では人材不足が課題であると推測できます。

実際に、厚生労働省の発表では、人材不足により倒産する企業が増加傾向にあることがわかります。

人手不足関連倒産件数の推移

引用:人口減少社会への対応と人手不足の下での企業の人材確保に向けて|厚生労働省

一方で、「現在は雇用なし」の職場は32%、「採用する予定なし」の職場が3%と、35%の職場は現在、外国人労働者の採用に消極的な意向であると判明しました。

質問6(外国人労働者を採用した後に感じた課題についての設問)や質問8(外国人労働者を採用する上で重視する要素についての設問)の回答からも察するに、「日本語能力」や「コミュニケーション能力」の低さが原因と推測されます。

Q2:どのような方法で外国人労働者を採用しましたか【n=100/単一回答】

Q2:どのような方法で外国人労働者を採用しましたか

外国人労働者を採用した媒体として、公的機関(ハローワーク・外国人労働者採用センターなど)が35%、求人広告・求人サイトが34%、人材紹介会社が14%、人材派遣会社が11%と、94%の企業が人材系サービスを活用していることが判明しました。

外国人労働者が日本で労働するためには主に以下の資格を有している必要があります。

  • 職種、業種を問わず就労可能な在留資格(身分系):「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」
  • 一定の範囲内の職種、業種、勤務内容に限って就労が可能な在留資格:「技術・人文知識・国際業務」、「技能実習」、「特定技能」「特定活動」など

参考:東京外国人労働者雇用サービスセンター

身分系の資格を有している場合、日本語能力やコミュニケーション能力に一定以上の能力がある可能性が高いです。

しかし、「技術・人文知識・国際業務」、「技能実習」、「特定技能」などの在留資格で、日本での滞在歴が浅い場合の日本語能力は、日常会話レベルに留まる可能性が高く、業務上でのコミュニケーションが難しいことが推測されます。

外国人労働者の採用後の成果

Q3:外国人労働者を採用した後の成果を教えてください【n=100/単一回答】

Q3:外国人労働者を採用した後の成果を教えてください

外国人労働者を採用すると、70%の職場が「人材不足の解消につながった」と回答していることから、多くの職場が人材不足の解消を目的として、外国人労働者まで採用枠を拡大している可能性が示唆されました。

2024年には外国人労働者が約230万人と、毎年数十万単位で増加しており、外国人労働者を取り巻く環境は年々変化していることが推測されます。

「外国人雇用状況」の届出状況

引用:「外国人労働者雇用状況」の届出状況まとめ|厚生労働省

人口ピラミッドの推移から、今後も人材不足解消のために外国人採用が加速することが推測されます。

日本の人口ピラミッドの変化

引用:日本の人口ピラミッドの変化|厚生労働省

外国人労働者の採用後の課題

Q4:外国人労働者を採用した後に感じた課題について教えてください【n=100/単一回答】

Q4:外国人労働者を採用した後に感じた課題について教えてください

外国人労働者採用後の課題として、日本語能力不足によるコミュニケーションギャップ(51%)や文化・習慣の違いによる摩擦(32%)が挙げられました。本結果から、多くの職場が言葉の壁や文化の違いに悩まされていると推測できます。

実際、在留資格を有する外国人労働者は日本語レベルN4以上の能力(基本的な日本語を理解できる)があるにもかかわらず、コミュニケーション面が課題と多くの企業が回答しています。

本結果から、外国人労働者を採用する際は、日本人と外国人労働者双方がコミュニケーションを取りやすい環境を形成することの重要性が示されました。

一方で、離職率の高さや採用コストは、以下の理由から課題として認識されていない可能性があります。

  • 離職率の高さ:在留期間の上限(通算5年)は決められているが、離職率の高さを懸念する職場の割合が10%未満と少ない
  • 採用コスト:回答割合が3%と少ない

参考:制度の概要|法務省

 

Q5:外国人労働者を採用する上で重視する要素を教えてください【n=100/単一回答】

Q5:外国人労働者を採用する上で重視する要素を教えてください

外国人労働者を採用する際は、「コミュニケーション能力」が37.4%、「日本語能力」が36.1%と、日本語によるコミュニケーションを重視している職場が、約7割を占めることが判明しました。

質問4(外国人労働者を採用した後に感じた課題についての設問)や質問6(外国人労働者採用でとくに苦労した点についての設問)、質問8(外国人労働者を採用するうえで採用担当者や日本人従業員が意識するべき点についての設問)の回答からも、やはり外国人労働者を採用する際には日本語によるコミュニケーションが重要とされていることが推測されます。

また、コミュニケーション面だけでなく、「忍耐力・仕事への意欲」や「学校での専攻・専門スキル・経験」なども、外国人労働者を採用するうえで重要だと示唆されました。

「忍耐力・仕事への意欲」では、質問6(外国人労働者採用でとくに苦労した点についての設問)の回答から、仕事への捉え方が日本人と異なることが原因と推測されます。

また、「学校での専攻・専門スキル・経験」も質問6(外国人労働者採用でとくに苦労した点についての設問)の回答から、実際に職場で働くまでにどこまでの経験を積んでいるかも重要視されていることが推測されます。

Q6:外国人労働者採用でとくに苦労した点を教えてください【n=100/単一回答】

Q6:外国人労働者採用でとくに苦労した点を教えてください

「日本語能力不足によるコミュニケーションギャップ」が46%、「文化・習慣の違いによる摩擦」が31%と、質問5(外国人労働者を採用する上で重視する要素についての設問)、やはりコミュニケーション面の課題が大多数を占めていることが判明しました。

文化庁の「外国人等に対する日本語教育の推進」では、外国人等との共生社会の実現に向けて、以下3つの方針を踏まえたうえで、日本語教育の環境整備を計画的に推進すると示しています。

  • 外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策
  • 日本語教育の推進に関する法律
  • 日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針

外国人等に対する日本語教育の推進

引用:外国人等に対する日本語教育の推進|厚生労働省

また、20%の職場が「採用方法・依頼する企業の選定」や「在留資格(ビザ)関連手続きの煩雑さ」など、外国人労働者を採用する方法や手続きに悩んでいることも判明しました。

なお、当社では、技能実習生・特定技能外国人労働者などを始めとする「外国人労働者雇用」を検討する会社と、監理団体・登録支援機関・外国人労働者材紹介会社などをつなげるBtoBマッチングサービス「外国人採用の窓口」を展開しています。

外国人労働者採用に悩まれている企業の方は、以下のリンクからお問い合わせください。

https://gaikokusaiyo.com/contact/

外国人労働者が職場の定着に向けて実施してきた対策

Q7:外国人労働者従業員が職場に定着するために実施していることを教えてください【n=100/単一回答】

Q7:外国人労働者従業員が職場に定着するために実施していることを教えてください

定期面談の実施(32%)や日本語学習・生活支援の実施(25%)、外国人労働者本人・日本人従業員への研修を実施(15%)などが、職場への定着に重要な要素として挙げられました。

本結果および、質問4(外国人労働者を採用した後に感じた課題についての設問)の回答からも、定期面談による仕事への向き合い方や外国人労働者に対する日本語学習のサポートが長期的な雇用において重要と推測できます。

また、日本人従業員の認識を擦り合わせるためにも、日本人従業員に対する研修も合わせて実施することで、外国人労働者の採用後の課題を軽減できる可能性があります。

外国人労働者を採用する際に企業が意識するべき項目

Q8:外国人労働者を採用するうえで採用担当者や日本人従業員が意識するべき点を教えてください【n=100/単一回答】

Q8:外国人労働者を採用するうえで採用担当者や日本人従業員が意識するべき点を教えてください

職場が外国人労働者を採用する際には、「日本語能力を考慮したコミュニケーション」が45%、「価値観や文化・宗教の違いへの配慮」が37%と判明しました。

このデータは、日本総研が示す「人手不足と外国人採用に関するアンケート調査」結果を支持する形となりました。

人手不足と外国人採用に関するアンケート調査

引用:人手不足と外国人採用に関するアンケート調査|日本総研

また、質問7(外国人労働者が職場の定着に向けて実施してきた対策についての設問)の回答からも判断できるように、「日本語でのコミュニケーション能力」が外国人労働者を採用する際に重要と推測されます。

外国人労働者を採用する際、マニュアルや評価の準備、在留資格が必要になりますが、言語や文化の壁と比較すると、大きな問題と判断されていない可能性があります。

【調査結果の引用・転載についてのお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「外国人採用の窓口」の調査である旨の記載および、「外国人採用の窓口」のURL(https://gaikokusaiyo.com/)へのリンク設置をお願いいたします。

記載例
出典:外国人雇用の課題や成果に関する実態調査(https://gaikokusaiyo.com/2025/02/13/26710/)/外国人採用の窓口調べ(https://gaikokusaiyo.com/)

外国人採用の窓口のサービス概要について

外国人採用の窓口ロゴマーク

「外国人採用の窓口」は、技能実習生や特定技能外国人などの「外国人労働者を雇用したい企業」と、監理団体・登録支援機関・外国人材紹介会社などの「外国人労働者を紹介したい団体・企業」とをお繋ぎするマッチングプラットフォームサービスです。

■サービスページ:https://gaikokusaiyo.com/

株式会社アルフォース・ワンの会社概要

アルフォース・ワンロゴマーク

社名:株式会社アルフォース・ワン
住所:〒125-0061 東京都葛飾区亀有3-21-11 藍ビル202
TEL:036662-5150
設立:2016年10月3日
代表者:代表取締役 山根 謙生
事業内容:人材採用支援事業、メディア運営事業
URL:https://ulforce-one.co.jp/
お問い合わせ:https://ulforce-one.co.jp/contact/

Copyright© 外国人採用の窓口 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.