外国人採用ガイド

【外国人従業員の採用コストに関する実態調査】採用方法や採用費用、採用後の成果について

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外国人の採用方法は「求人広告・求人サイト」と「人材紹介会社」が主流。1名あたりの採用コストが50万円未満の企業が約5割だが、人材紹介会社の手数料がやや高いと感じる企業も一定数みられた。

技能実習生・特定技能外国人など始めとする「外国人雇用を検討する会社」と、監理団体・登録支援機関・外国人材紹介会社など「外国人材を紹介する会社・団体」をつなげるBtoBマッチングサービス「外国人採用の窓口」を展開する株式会社アルフォース・ワン(本社:東京都葛飾区 代表者:山根 謙生、以下当社)では、「外国人労働者雇用」に関するWebアンケート調査を実施しました。

〈調査概要〉

項目 詳細
調査名 外国人従業員の採用コストに関する実態調査
対象者 外国人の採用・雇用に関わったことがある20代~60代の方
対象地域 全国
調査方法 インターネット調査
調査期間 2025年2月21日〜2025年3月7日
回答数 100名

〈年代内訳〉

年代 人数
20~29歳 12名
30~39歳 44名
40~49歳 35名
50~59歳 8名
60歳~ 1名

〈企業規模内訳〉

企業規模 人数
1~10名 17名
11~50名 25名
51~100名 25名
101~500名 17名
501名以上 16名

〈業種内訳〉

【外国人従業員の採用に関する実態調査】業種内訳

調査結果

Q1:外国人1名あたりの採用にかかった総費用はどの程度でしたか?【n=100/単一回答】

外国人1名あたりの採用にかかった総費用について、全体の91.0%が100万円以下(50万円未満51.0%、50~100万円40.0%)という結果になりました。日本人1名あたりの採用コストは、2020年時点の平均で100万円前後となっており、それに比べると外国人の採用コストは低いことがわかります。

雇用形態 1人あたりの平均採用コスト
新卒採用 93.6万円
中途採用 103.3万円

出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所 就職白書2020

外国人の主な採用方法別にみると、『求人広告・求人サイト』、『公的機関(ハローワーク・外国人雇用センターなど)』、『リファラル(縁故)』は「50万円未満」の割合が高く、1名あたりの採用コストが低くなることがうかがえます。

『人材紹介会社』は「50~100万円」の割合が高くなっています。『監理団体・登録支援機関』は「100万円以上」の割合が高く、技能実習生」の渡航費、住宅費、教育等を含めて回答された可能性があります。
※『求人広告・求人サイト』と『人材紹介会社』以外は回答数が少ないため参考値。

Q2:外国人採用にかかった費用で最も高額だったものはどれですか?【n=100/単一回答】

外国人採用にかかった費用で最も高額だったものは、全体では「人材紹介会社(監理団体含む)への手数料・初期費用(45.0%)」が最も高く、次いで「求人広告掲載費用(30.0%)」、「在留資格などの各種申請費用(行政書士依頼費用)(12.0%)」という結果になりました。

外国人1名あたりの採用費別にみると、「50~100万円」の企業は「人材紹介会社・監理団体」への手数料が最も高額と回答した割合が高く60.0%、「100万円以上」の企業は、「渡航費用」や「住居関係費用」が最も高額だった割合が高くなっています。
※100万円以上の回答数は9名のため参考値

Q3:外国人を採用した方法を教えてください。【n=100/単一回答】

外国人を採用した主な方法をみると、「求人広告・求人サイト(36.0%)」が最も高く、次いで「人材紹介会社(28.0%)」、「公的機関(ハローワーク・外国人雇用センターなど)(14.0%)」という結果になりました。

「求人広告・求人サイト」を利用する割合が他の方法よりも高いことに加え、厚生労働省の調査では外国人労働者を雇用する理由1位が「労働力不足の解消・緩和のため」となっていることから、専門性の高い人材の確保よりも、仕事内容に制限がなく幅広い業務に従事できることや、採用コストの低さが重視されていることが推察されます。

令和5年外国人雇用実態調査の概況

出典:厚生労働省 令和5年外国人雇用実態調査の概況

Q4:外国人採用にかかった費用は妥当だと思いますか?【n=100/単一回答】

外国人採用にかかった費用は妥当だと思いますか?2

外国人採用費の妥当性をみると、全体の3.0%が「安い」、63.0%が「妥当」と回答し、「やや高い」は33.0%、「高い」は1.0%という結果になりました。

主な採用方法別に採用費の妥当性をみると、『求人広告・求人サイト』は88.9%が「安い」または「妥当」と回答しているのに比べ、『人材紹介会社』は「妥当」が50.0%と低く「やや高い」は50.0%となっており、紹介手数料を負担に感じている企業が一定数あることがうかがえます。
※『求人広告・求人サイト』と『人材紹介会社』以外は回答数が少ないため参考値。

Q5:外国人を採用した後の成果を教えてください【n=100/単一回答】

外国人を採用した後の成果を教えてください2

外国人を採用した後の成果をみると、全体では「人材不足の解消につながった」が突出して高く、79.0%という結果になりました。

Q3に示した厚生労働省の調査でも同様に、外国人労働者を雇用する理由1位は「労働力不足の解消・緩和のため」となっており、今回の結果を裏付ける結果となっています。

また、帝国データバンクの調査資料によると、”2024年の「人手不足倒産」は10月時点で287件にのぼり、過去最多だった2023年の通年(260件)を既に上回り、2年連続の過去最多を記録した。”とあり、人手不足が深刻化していることが客観的にもわかります。

Q6:外国人採用は費用に見合う効果があったと思いますか?【n=100/単一回答】

外国人採用は費用に見合う効果があったと思いますか?2

外国人採用の費用対効果をみると、全体では「効果があった」が63.0%、「どちらとも言えない」は36.0%、「効果がなかった」は1.0%いう結果になりました。

費用に見合う効果がなかった企業はほぼみられなかったため、そこまで悪い結果になるケースは稀かもしれません。しかしながら、効果があった企業が約6割に留まることをふまえると、ただ採用すれば上手くいくものではない、ということがうかがえます。

また、1名あたりの採用にかかった費用の高さと効果の関連性はみられず、必ずしも費用をかければ効果が高まるわけでもないようです。

マイナビの調査資料によると、外国人留学生を採用していない企業の45.2%が「外国人が活躍できる環境が整っていないため」、38.6%が「現場の受け入れ体制が整っていないため」を採用していない理由として回答しており、採用する企業側の体制が重要であることが示唆されています。

Q7:外国人採用コスト削減のために取り組みたいことありますか?【n=100/単一回答】

外国人採用コスト削減のために取り組みたいことありますか?2

外国人採用コスト削減のために取り組みたいことをみると、全体では「直接採用(自社Webサイト、SNS等)の強化(27.0%)」が最も高く、次いで「人材紹介会社との手数料交渉(17.0%)」、「公的機関の活用(14.0%)」、「選考プロセスの効率化(13.0%)」という結果になりました。

外国人の主な採用方法別にみると、『求人広告・求人サイト』を利用している企業は、「直接採用(自社Webサイト、SNS等)の強化(38.9%)」が最も高く、「公的機関の活用(2.8%)」が非常に低いのが特徴的です。

『人材紹介会社』を利用している企業は、やはり「人材紹介会社との手数料交渉(25.0%)」が高い結果となっています。
※『求人広告・求人サイト』と『人材紹介会社』以外は回答数が少ないため参考値。

Q8:今後も外国人採用を継続しますか?【n=100/単一回答】

今後も外国人採用を継続しますか?2

今後の外国人採用の継続意向をみると、全体では、「継続する(55.0%)」、「継続しない(5.0%)」、「未定・不明(40.0%)」となりました。

継続しない企業の割合は低いですが、継続することを決めかねている企業が4割となっており、課題も多いことがうかがえます。

弊社(株式会社アルフォース・ワン)が実施した別調査では、採用後の課題として、「日本語能力不足によるコミュニケーションギャップ(51.0%)」、「文化・習慣の違いによる摩擦(32.0%)」が高い結果となっており、言葉の壁や文化の違いが採用継続のハードルとなっている可能性が示唆されています。

外国人労働者を採用した後に感じた課題について教えてください

出典:株式会社アルフォース・ワン 外国人雇用の課題や成果に関する実態調査

【調査結果の引用・転載についてのお願い】

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「外国人採用の窓口」の調査である旨の記載および、「外国人採用の窓口」のURL(https://gaikokusaiyo.com/)へのリンク設置をお願いいたします。

記載例
出典:外国人従業員の採用コストに関する実態調査(https://gaikokusaiyo.com/2025/03/24/27138/)/外国人採用の窓口調べ(https://gaikokusaiyo.com/)

外国人採用の窓口のサービス概要について

外国人採用の窓口ロゴマーク

「外国人採用の窓口」は、技能実習生や特定技能外国人などの「外国人労働者を雇用したい企業」と、監理団体・登録支援機関・外国人材紹介会社などの「外国人労働者を紹介したい団体・企業」とをお繋ぎするマッチングプラットフォームサービスです。

■サービスページ:https://gaikokusaiyo.com/

株式会社アルフォース・ワンの会社概要

アルフォース・ワンロゴマーク

社名:株式会社アルフォース・ワン
住所:〒125-0061 東京都葛飾区亀有3-21-11 藍ビル202
TEL:036662-5150
設立:2016年10月3日
代表者:代表取締役 山根 謙生
事業内容:人材採用支援事業、メディア運営事業
URL:https://ulforce-one.co.jp/
お問い合わせ:https://ulforce-one.co.jp/contact/

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