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フィリピン人の性格・特徴は?一緒に働くメリットや注意点も解説

「フィリピン人」の雇用・採用のときに知っておきたいメリットや注意点(性格や価値観など)

「フィリピン人ってどんな性格なの?」
「一緒に働くときに注意すべきことはあるの?」

フィリピン人は明るくフレンドリーで、家族を大切にする性格の方が多いです。また、英語を話せる方の割合も多い傾向にあり、仕事で英語が必要な職場では即戦力となります。

一方で、時間やお金の価値観や仕事における認識の違いから、フィリピン人と一緒に働く上では配慮も必要です。

本記事では、フィリピン人の性格・特徴を詳しく解説します。フィリピン人を雇用するメリットや注意点も紹介するので、参考にしてみてください。

弊社「外国人採用の窓口」では、フィリピン人の雇用に関する相談を無料で受け付けております。お悩み・聞きたいことがある方は、以下の問い合わせフォームまたは電話にてお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修
(株)アルフォース・ワン 代表取締役
山根 謙生(やまね けんしょう)
日本人、外国人含め「300社・5,000件」以上の採用支援実績。自社でも監理団体(兼 登録支援機関)に所属し、技能実習生・特定技能外国人の採用に取り組んでいる。外国人雇用労務士・外国人雇用管理主任者資格保有。(一社)外国人雇用協議会所属。

【基礎知識】フィリピンの基本データ

フィリピンの国旗

フィリピンは東南アジアに位置し、マニラを首都に置くマレー系の民族が多い国です。

公用語はタガログ語を標準としたフィリピン語と英語です。日常生活や仕事で英語が広く使われており、ローカルの方でも英語を話せます。

宗教は約8割の人がカトリックを信仰しており、アジア唯一のキリスト教国家です。

次に、日本での就労状況を見てみましょう。以下の表は国籍別の日本で働く外国人労働者数を示した表です。

国籍 外国人労働者数
ベトナム 57万708人
中国(香港・マカオ含む) 40万8,805人
フィリピン 24万5,565人

参考:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和6年10月末時点)|出入国在留管理庁

令和6年10月末現在、日本で24万5,565人のフィリピン人が働いています。その数はベトナム(57万708人)、中国(40万8,805人)に次いで、3番目に多い数値となっています。

このデータからも、フィリピン人は日本の労働市場において重要な役割を担っていることがわかります。

参考:フィリピン共和国 基礎データ|外務省

フィリピン人の性格・特徴|国民性や仕事観を踏まえて解説

フィリピン人女性

フィリピン人の性格・特徴を解説します。今回は以下7つの項目にわけて、紹介していきます。

  1. 明るくてフレンドリーの人が多い
  2. ホスピタリティの精神が高い傾向にある
  3. 家族を大切にする
  4. 仕事や勉強に対して意欲的な姿勢が見られる
  5. 親日国で日本への関心や好意を持つ人が多い
  6. 時間の感覚が日本よりも緩やか
  7. お金に対する認識が日本人と異なる

国民性や仕事観を踏まえて紹介するので、一緒に働くイメージを持つ際の参考にしてみてください。

ただし、どこの国でも個人によって性格や考え方は人それぞれなので、紹介する内容がすべてのフィリピン人に当てはまるわけではありません。実際の性格・特徴は実際に関わる中で見極めることが大切です。

明るくてフレンドリーの人が多い

フィリピン人は、明るくフレンドリーな方が多いです。

フィリピンの気候は年間を通じて穏やかです。温暖な環境が、フィリピン人のおおらかさや明るさを育んでいるのかもしれません。

また、フィリピン人はお祭りやパーティーが好きで、人との触れ合い・交流を楽しむ文化があります。

すぐに人と打ち解けることができるため、一緒に仕事をする際も、人間関係の構築がスムーズに進みやすいです。

ホスピタリティの精神が高い傾向にある

東南アジア諸国においてフィリピンは、特にホスピタリティが高い国民性と言われています。

相手のことを考えたコミュニケーションが取れるほか、相手を敬い丁寧に関わる姿勢を持っています。

以下は、ホスピタリティ精神が活かせる職種例です。フィリピン人と職種の特性がマッチしやすい分野です。

フィリピン人と職種の特性がマッチしやすい分野

  • 介護
  • ホテル
  • 観光業
  • 接客サービス
  • レストラン

これらの職種では、フィリピン人の自然な思いやりと親しみやすさが強みとなります。

家族を大切にする

フィリピンでは家族を大切にする方が多いです。フィリピンでは、1つの家族に両親・子ども・祖父母・叔父・叔母・いとこなど親戚が一緒に同居する家庭も少なくありません。大家族で家庭を支え合い、絆を深めています。

このような背景もあり、フィリピン人は仕事よりも家族を優先する傾向にあります。

例えば、家族の用事で休暇を希望したり、家族との時間を確保するために残業や早出の出勤を断ったりするケースです。

日本とフィリピンでは、仕事観は多少異なります。円滑に働いてもらうためには、相手の価値観を理解した上で、会社の方針や自社のルールを伝えましょう。

仕事や勉強に対して意欲的な姿勢が見られる

フィリピン人が日本で働く理由は、主に出稼ぎです。出稼ぎ目的の方は、責任感を持って仕事をする方が多いです。

不真面目に仕事をして職を失えば、家族に仕送りしたり、日本での生活費を稼いだりできなくなるためです。

長期雇用が可能な在留資格への変更を目指して、資格取得の勉強に熱心に励む方も少なくありません。

仕事や勉強への意欲的な姿勢は、一緒に働く上でプラスの要素につながります。

親日国で日本への文化に関心を持つ人が多い

フィリピンは、親日国と言われています。

日本の文化に関心を持つ方が多く、日本の食文化やポップカルチャー、伝統文化などに興味を示す人が数多くいます。

好意を持って接してくれるため、仕事での人間関係も築きやすいです。

時間の感覚が日本よりも緩やか

フィリピンと日本では時間の感覚が異なります。

フィリピンでは、約束の時間に遅れてくることや、予定の時間どおりに物事が進まないことが割と一般的です。その時間の緩やかな感覚に「フィリピノタイム」という言葉があるほど、文化として根付いています。

一緒に仕事をする上では、時間感覚の違いに最初は戸惑う場面も出てくるでしょう。徐々に日本の時間感覚に慣れてもらうよう、丁寧な指導が必要です。

お金に対する認識が日本人と異なる

お金に対する認識も日本人と異なる部分があります。

フィリピン人の銀行口座における保有率は53%で、日本人より貯蓄の習慣がありません。もらった給料を使い切る傾向があります。

また、フィリピン人は、友人や同僚とのお金の貸し借りに抵抗感が少ない文化があります。

人にお金を貸す行為は日本では避けられがちです。お金に対する認識の違いから、会社でトラブルが発生しないよう、事前にルールを明確にしておきましょう。

フィリピン人を雇用する3つのメリット

ガッツポーズをする日本人と外国人の写真

フィリピン人の性格・特徴を踏まえた上で、フィリピン人を雇用するメリットを3つ紹介します。

  1. 若くて教育レベルが高い人材を採用しやすい
  2. 英語が話せる人材が多い
  3. 会社全体の雰囲気が良くなる可能性がある

自社で活躍できそうかどうかの判断基準にしてみてください。

若い人材を採用しやすい

フィリピンの平均年齢は、アジア諸国の中でも若い傾向にあります。

以下は、国立社会保障・人口問題研究所の調査資料を参考にして作成した、平均年齢を示した表です。

国籍 平均年齢
フィリピン 29.7歳
ベトナム 34.0歳
ミャンマー 31.7歳
タイ 39.8歳
日本 48.4歳

参考:人口統計資料集(2025)|国立社会保障・人口問題研究所

5ヵ国の中で平均年齢が20代なのはフィリピンだけです。日本との平均年齢の差は20歳ほどあります。

フィリピンの人材を採用することで、若い働き手を確保できる可能性が高まります。

英語が話せる人材が多い

フィリピンの公用語の1つは英語です。

そのため、日常会話だけでなくビジネスシーンでもネイティブレベルの英語を話せるフィリピン人は多いです。

フィリピン人を雇用することで、英語圏の外国人顧客への対応や海外進出なども視野に入れられます。

また、自社の日本人社員への英語指導や通訳としての役割も与えられる可能性があります。

会社全体の雰囲気が良くなる可能性がある

フィリピン人は明るい性格で、フレンドリーな方が多いです。

コミュニケーション能力も高く、周囲と打ち解けるのにあまり時間がかかりません。そのため、自分から外国人に話しかけることに恥ずかしさを感じやすい日本人との相性は良いと言えます。

フィリピン人は、仲間意識を強く持つ方も多いので、会社全体のチームワークや士気が向上することも期待できます。

以下の記事では、外国人労働者を受け入れるメリット・デメリットを解説しています。雇用する流れも紹介しているので、気になる方は、あわせてご覧ください。

【関連記事】
外国人労働者を受け入れるメリット・デメリット|現状や雇用の手順も解説

フィリピン人と一緒に働くときの注意点【タブー行為も紹介】

注意点

フィリピン人と一緒に働くときは、以下のような点に配慮することが大切です。

  1. 人前で叱らないようにする
  2. 日本人と公平・公正に扱う
  3. 文化・価値観の違いを受け止める

タブー行為も紹介するので、フィリピン人と関係を築く際の参考にしてみてください。

人前で叱らないようにする

フィリピン人に限りませんが、指導する際は、人前で叱ることを避けましょう。

人前で叱られることに羞恥心を感じる方もいて、そのことが相手のプライドを傷つけるためです。

人前で叱ったことが原因で、以下のトラブルに発展した事例もあります。

トラブルの事例

  • 報復として暴行を受けた
  • 他人が叱られている所を見て警察に通報された

参考:安全対策|在フィリピン日本国大使館

在フィリピン日本国大使館の「安全対策」に関する資料では、人前でフィリピン人を叱り、恥をかかせるといった行為をタブーとしています。

フィリピン人に指導する際には、個室や別の場所などに呼んで1対1の状況を作り、叱るのではなく、論理立てて「諭す」ように心がけましょう。

日本人と公平・公正に扱う

フィリピン人だからといって、特別扱いをしてはいけません。国籍問わず、日本で働く際は、労働関係法令の適用を受けます。

そのため、以下のような行為は違法です。

違法に該当する行為

  • 最低賃金を下回る給与の支払い
  • 休憩を与えずに働かせる
  • 結果を出しても正当な評価をしない
  • 有給休暇の取得を拒否する
  • 残業代を支払わない

参考:外国人労働者にも労働関係法令の適用があります。|厚生労働省

労働基準法第3条では、労働条件面における国籍の差別を禁止しています。違反すると企業側が法的責任を問われる可能性があるため、適切な労務管理が必要です。

文化・価値観の違いを受け止める

日本人とフィリピン人の、時間感覚や仕事観は異なります。

見慣れない言動を見て、容認するのが難しい方もいるでしょう。また、文化・価値観の違いから仕事でトラブルに発展してしまうケースも珍しくありません。

しかし、外国人は、文化・価値観の違いをすぐに理解し、合わせるのは難しいです。

「なんでできないんだ!」と怒るよりも、「育ってきた環境・文化が違うから、最初はできなくて当然」というスタンスで働くと、お互いにとって良い結果につながります。

フィリピン人の雇用を成功させる3つのポイント

 

ポイント

ここでは、フィリピン人の雇用を成功させる3つのポイントを解説します。

  1. 人材の選定に力をいれる
  2. DMW(旧POEA)・MWO(旧POLO)の手続きを忘れない
  3. 働きやすい環境を整える

順番に見ていきましょう。

人材の選定に力をいれる

人材の選定に手を抜いてはいけません。

候補者選びに失敗すると、早期離職につながるほか、思うような成果を出す人材を確保できないためです。

フィリピン人を採用する際は以下の項目を重点的に確認してください。

重点的にチェックする項目

  • 保有している在留資格
  • 保有スキル
  • 日本語能力
  • 職歴・経験

採用担当者は、書類や面接をとおしてこれらの項目を評価し、自社にあった人材を見極めましょう。

外国人雇用がはじめての方または雇用経験の少ない方は、外国人向けの人材紹介会社を利用すると候補者選びがスムーズに進みます。希望する在留資格や業種に応じて適切な人材を紹介してもらえるためです。

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DMW(旧POEA)・MWO(旧POLO)の手続きを忘れない

フィリピン人とは原則、エージェントを介さずに直接本人と雇用契約を結ぶことができません。

また「DMW(旧POEA)」「MWO(旧POLO)」という行政機関との様々な手続きが必要となります。

この手続きに不備があると、内定が取消しになったり、手続きが未完了の状態で雇用すると不法就労の扱いで受入れ企業側も罰則を受けたりする可能性があります。

他の国の外国人雇用にはない煩雑な手続きになりますので、しっかりと手順や方法を確認した上でフィリピン人雇用の手続きに進みましょう。

【関連記事】
フィリピン人の雇用におけるMWO(旧POLO)・DMW(旧POEA)とは?目的や申請方法を解説

自社で「DMW(旧POEA)」「MWO(旧POLO)」の手続きを進めるのが不安な方は、行政書士への依頼がおすすめです。

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働きやすい環境を整える

フィリピン人が働きやすい環境を整えておくと、定着率が向上します。また、持っている能力を発揮しやすいため、生産性アップにもつながります。

以下は働きやすい環境の一例です。

働きやすい環境の一例

  • 日本語教育のサポートがある
  • 日本人社員が異文化研修を受けている
  • 生活面で困ったときに相談できる窓口がある
  • 母国語で相談できる環境がある
  • 宗教的配慮がなされている
  • 定期的な面談の機会がある

フィリピン人が働いて不安なこと・困ることを先回りして考え、環境を整えましょう。

自社だけで働きやすい環境の構築が難しいと思ったら、仲介業者に支援業務を委託する選択肢もあります。

例えば、技能実習生の場合は「監理団体」、特定技能1号外国人の場合は「登録支援機関」に依頼が可能です。

それぞれの機関では外国人労働者の住居の確保や母国語での対応、各種手続きのサポートといった、仕事・生活の両面でサポートをしてもらえます。

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